前のページへ戻る           日本共産党品川区議団TOPへ

品川区教育委員会傍聴記

2007.07.18 元品川区議 桜井恵子

学校選択制や小中一貫校に矛盾が噴出する品川区の教育。品川区教育委員会を傍聴した元品川区議の桜井恵子さんから感想を寄せていただきました。以下、全文紹介します。

「町会の考え方が古いんですよ。町会なんかなくてもいいですよ」――若月教育長の発言にびっくり!

桜井恵子

6月26日、平成19年第9回品川区教育委員会が開催され、「通学区域の弾力化」に関するアンケート調査結果について」の報告事項について審議がされました。
学務課長からは、平成17年度から19年度の3ヵ年のアンケートの結果について分析した内容が説明をされました。その特徴点を報告すると、中学校を選択した傾向として、従来の指定校(地元の学校)を60% (昨年度から増加) が選び、指定校以外は33.78%(昨年度より増加)になったこと。小学校では、指定校(地元の学校)の選択は62.07%(昨年度より減少)、指定校以外は28.7%(昨年度より増加)選択した理由として、中学校は、学校の近さ(42.8%)、本人の希望(36.9%)、地元の学校(23.5%)が上位3位まで占めており、特色ある学校を選んだという方は23.2%となっています。6年生の児童も同様な傾向です。
小学校では、やはり、学校の近さ(59.2%)兄弟が通学(30.1%)地元の学校(22.4%)と上位をしめており、学校の特色ある教育活動は、18.8%となっています。
学務課長からは、最近の特徴を紹介し、その後、質疑に入りました。
徳岡委員から、従来の指定校の選択について、評価しているのか。又、地域的にどういう影響がでてきているのかという趣旨の質問がだされました。学務課長は、子どもの影響はまったくないが、ただ、町会長から、「お祭りの時、町会外の子どもが来る。経済的負担がどうかという」声が出されている。学校としては、地元のところに参加するように指導しています。との答弁でした。
その時、突然、若月教育長が発言。「町会の考え方が古いですよ。馬鹿なことを言っている。町会なんかなくなってもいい」、更に続けて「(学校選択制によって)自分の地域以外の人間関係を広げてやることで、地域以外の人も知っている前向きに考えなくては…」傍聴をしていた私はびっくり仰天しました。若月教育長の突然、怒鳴りだした様子は異様に感じました。日頃、教育委員会は、地域と学校が協力し合って子どもを育てていただきたいとお願いをしているし、教育は、地域と学校の協力があってこそ成り立つものです。学校選択制によって、どれほど地域や町会が心配し苦労しているか理解していない教育長の発言です。あらためて、学校選択制について、皆さん、考えてみませんか。

以上

ページトップへ

前のページへ戻る           日本共産党品川区議団TOPへ