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2009年度予算特別委員会へ
日本共産党品川区議団が「品川区高齢者医療入院時負担軽減支援金の支給に関する条例」を条例提案を行う

2009.4.30

  1. 提案説明
  2. 厚生委員会での資料と説明
  3. 採決結果と各党の態度

日本共産党品川区議団が平成21年度予算特別委員会に提案した「品川区高齢者医療入院時負担軽減支援金の支給に関する条例」の提案内容・厚生委員会での審査結果を報告します、賛成は共産党のみ賛成少数で否決となりました。共産党は引き続き、成立にむけがんばります。

議員提出第1号議案「品川区高齢者医療入院時負担軽減支援金の支給に関する条例」 >>

条例案「品川区高齢者医療入院時負担軽減支援金の支給に関する条例」の提案説明

議員提出第1号議案「品川区高齢者医療入院時負担軽減支援金の支給に関する条例」について、提案者を代表して説明を行います。

お手元の議案をごらんください。

第1条、目的は、満75歳以上の高齢者が入院した場合に生ずる入院費用等に対する支援金を支給することにより、入院に伴う経済的負担を軽減するものです。

第2条、対象者は、満75歳以上の区民であり、医療機関に入院している方です。

第3条、支援金の対象となる費用は、医療機関への入院に関して生じた費用、医療費と合わせ日用品類、文書料、おむつ代など入院に要した費用です。ただし、差額ベッド代など保険外診療は対象から除きます。

第4条 支援金の支給額は、一月当たり1万円を上限とし、実費相当額を支給するものです。所得制限はありません。

施行日は、平成21年4月1日です。

以下、提案理由を述べます。

本議案は、2008年第2回定例会提案の条例と同じ内容です。しかし高齢者の生活は、年金、医療、介護などの負担増に加え、昨年7月からは、後 期高齢者医療制度の保険料徴収も始まり、不安はより増大しています。厚生労働省が 行った「患者調査」によると、年齢が上がるごとに医療を受ける人の割合が増え ていますが、75歳を境に、外来受療率は下がり、入院受療率が急速に上がってる実態が示されています。入院時の経済的負担への対策が求められています。

日本共産党区議団は、今年1月から第6回目の区民アンケートに取り組んでいますが、2月26日現在1026通の返事をいただいています。医療制度の設問の中で、医療保険・医療費が高いと答えた方は68.9%、安いは2.15%、適正は28.7%でした。7割の方が保険料・医療費が高いと回答しています。自由記述のご意見をいくつか紹介します。

「主人が今入院中、医療費の個人負担額は仕方がないとしても、差額ベット代支払いで経済状態はパンク寸前です」(75歳)

「国民年金で満額でていません。それに介護保険、健康保険が引かれて、食べるだけでいっぱいです。現役で働いていた時はそれなりに所得税も区民税も支払ってきました。今になってこんなにみじめなさびしい老後があろうとは思ってもみませんでした」(80歳)

「一生懸命働いて国民健康保険・介護保険を沢山支払っていても医療費は3割負担、妻が入院してもおむつ代も支払ってもらえないし、家賃を払って生活している家族の負担は大変です」(75歳)

「後期高齢者をもっと大事にしてください」(77歳)

などたくさんの訴えがありました。

困難の大元には国の制度がありますが、区民の生活の困難さを目の当たりにする自治体としては、区民の生活に寄り添い改善することが求められています。23区では、千代田区、新宿区、中野区で昨年4月から入院時の支援が始まり、三多摩では、厳しい財源の中、5市が入院見舞金など支援を実施しています。特筆すべきは日の出町です。2009年4月から「医療費」75歳以上の全額無料化に踏み出します。共産党は、高齢者の医療費無料化をめざしていますが、今回は自治体としてすぐにでもできる仕組みとして、入院時の負担軽減策を提案いたします。予算は、年間ベースで2億4,000万円です。品川区の財政状況で十分賄える範囲と考えています。

慎重に検討をいただき決定していただきますようお願いして説明を終わります。


B厚生委員会での資料と説明

厚生委員会資料 >>

以下、提案理由を述べます。

本議案は、2008年第2回定例会提案の条例と同じ内容です。しかし高齢者の生活は、年金、医療、介護などの負担増に加え、昨年7月からは、後 期高齢者医療制度の保険料徴収も始まり、不安はより増大しています。厚生労働省が 行った「患者調査」によると、年齢が上がるごとに医療を受ける人の割合が増え ていますが、75歳を境に、外来受療率は下がり、入院受療率が急速に上がってる実態が示されています。入院時の経済的負担への対策が求められています。

日本共産党区議団は、今年1月から第6回目の区民アンケートに取り組んでいますが、2月26日現在1026通の返事をいただいています。医療制度の設問の中で、医療保険・医療費が高いと答えた方は68.9%、安いは2.15%、適正は28.7%でした。7割の方が保険料・医療費が高いと回答しています。自由記述のご意見をいくつか紹介します。

「主人が今入院中、医療費の個人負担額は仕方がないとしても、差額ベット代支払いで経済状態はパンク寸前です」(75歳)

「国民年金で満額でていません。それに介護保険、健康保険が引かれて、食べるだけでいっぱいです。現役で働いていた時はそれなりに所得税も区民税も支払ってきました。今になってこんなにみじめなさびしい老後があろうとは思ってもみませんでした」(80歳)

「一生懸命働いて国民健康保険・介護保険を沢山支払っていても医療費は3 割負担、妻が入院してもおむつ代も支払ってもらえないし、家賃を払って生活している家族の負担は大変です」(75歳)

「後期高齢者をもっと大事にしてください」(77歳)などたくさんの訴えがありました。

困難の大元には国の制度がありますが、区民の生活の困難さを目の当たりにする自治体としては、区民の生活に寄り添い改善することが求められています。23区では、千代田区、新宿区、中野区で昨年4月から入院時の支援が始まり、三多摩では、厳しい財源の中、5市が入院見舞金など支援を実施しています。特筆すべきは日の出町です。2009年4月から「医療費」75歳以上の全額無料化に踏み出します。共産党は、高齢者の医療費無料化をめざしていますが、今回は自治体としてすぐにでもできる仕組みとして、入院時の負担軽減策を提案いたします。予算は、年間ベースで2億4,000万円です。品川区の財政状況で十分賄える範囲と考えています。

慎重に検討をいただき決定していただきますようお願いして説明を終わります。


C採決結果と各党の態度

厚生委員会・・・賛成少数で否決(賛成者は共産党2 名)

反対理由
自民「在宅介護との公平性が看破されていない」
公明「気持ちは理解するが、公正性から賛成しかねる」
民主「所得制限なしと、税金を75歳以上の人だけに使うのは問題」

本会議場・・・賛成少数で否決(賛成者は共産党7名) 。


 

 

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