2025年03月21日
安藤たい作区議 令和7年予算特別委員会 予算修正案の説明を行いました
2025.03.21 安藤たい作区議
参考資料
安藤たい作区議
日本共産党品川区議団が提出した、第5号議案令和7年度品川区一般会計予算に対する修正案及び、第6号議案令和7年度品川区国民健康保険事業会計予算に対する修正案の説明をさせて頂きます。
まず、一般会計についてです。
修正案は、第1条第1項中、2347億6300万円を2348億183万7千円に改め、第1表歳入歳出予算の一部を次のように修正します。
歳出では、(款)総務費で33億3196万3000円、土木費で507万1000円、計33億3703万4000円を減額し、民生費で10億786万円、衛生費で13億1128万5000円、産業経済費4億8462万円、教育費で5億7210万6000円、計33億7587万1千円を増額し、差し引き3883万7千円を増額します。 歳入では、(款)使用料及び手数料、都支出金、財産収入、諸収入で計1959万5千円を減額し、(款)繰入金で計5843万2千円増額し、差し引きで歳出と同額の3883万7千円を増額します。
次に、説明書から、歳出の主な修正点を説明します。
(款)総務費では、新庁舎建設は住民参加と情報公開の下、庁舎跡敷地も含めて検討し直すべきであり、進めるべきでないため庁舎計画費を減額し、将来の庁舎建て替えに備えるため庁舎整備基金積立金を増額します。また、特別対策ではなく一般施策で行うべき同和行政の関連予算を減額します。
(款)民生費では、障害者福祉の充実へ日常生活用具の対象品目の拡大や手当の対象拡大、訪問介護事業所の介護報酬引き下げ分の補填として経営支援給付金の制度創設、補聴器購入費助成額の増額、子どもの国保料無償化のための国保会計への繰り出し金を増額します。また、区民の命を守るため、猛暑時の低所得者のエアコンの電気代助成と、法外援護の夏季加算を実施します。
(款)衛生費では、出産費用無償化へ出産育児一時金と実費平均との差額を支給する制度創設への増額、眼科検診と成人歯科検診の拡大、各種がん検診の無料化を行うための増額を行います。
(款)産業経済費では、長期間続く物価高騰対策として、1月末で終了した省エネ対策業務改善設備更新助成金の実施、コロナ禍時に区独自に行った家賃助成の期間を2倍の半年に伸ばし実施します。
(款)土木費では、羽田空港アクセス線や五反田、大崎、大井町、武蔵小山、戸越公園、品川浦など各地域の超高層再開発は進めるべきではないので検討経費はすべて削減としました。住民要望の強いコミュニティバスの大崎ルートの運行ともに、区営住宅に申し込み落選した世帯に月1万円の家賃助成を行います。またエアコン設置がされていない区営住宅にエアコンを設置します。
(款)教育費では、学校給食無償化を私立・国立・朝鮮学校含む各種学校など全ての小中学生へ拡大。35人学級を中学校へ拡大します。学校図書館の司書配置は現在の週2.5日から週5日に増やすためそれぞれ増額。さらに、2校に1校の区の栄養士配置を現在の一括委託から区の正規職員とするため、委託費を減額し、正規職員の人件費分を増額、また全小中学校で外部講師を招いた包括的性教育の授業を実施する予算を増額します。
次に、歳入です。
北品川駅前広場整備や同和関連事業は必要がないため充当される補助金を削減します。また、区民への受益者負担意識を徹底するための区民プールのコインロッカーの利用料やスケートボード場など子どもの運動施設の利用料を無料にするため利用料収入は削減。補聴器購入費助成の増額に伴う都の2分の1補助金を増額します。また、防災ラジオを希望する高齢者・障害者に無料配布するため、物品売り払い収入を減額。高校生、専門学生への奨学金貸付金の返還免除を行うため奨学金貸付金返還金を削減します。
修正案に盛り込んだ事業は49事業で、予算の使い方を暮らし、福祉優先に切り替えれば、更に多くの区民要望を実現することができます。
次に、国民健康保険事業会計についてです。
修正案は、歳入のうち、(款)国民健康保険料で1億5千万円を減額し、(款)繰入金で同額を増額します。
修正案の内容は、高過ぎる国民健康保険料を引き下げるため、また、子育て支援としても、まずは18歳までの子どもの均等割を無料にするものです。保険料の減収分は一般会計からの繰入金でまかなうため、予算規模に変更はありません。
以上、両修正案の説明といたします。ご審査よろしくお願いいたします。