スマホで表示する画像

2025年9月11日の大雨の被害についての緊急要望

2025年9月16日

 今回の大雨被害発生への、災害対策本部および現場の職員の皆様の連日の対応に心から感謝申し上げます。

 9月11日の午後に品川区全域を襲った記録的な集中豪雨は、あっという間に濁流となり、立会川沿いや戸越銀座周辺など区内の広範囲にわたり多数の被害をもたらしました。

 商店街では「あっという間で避難が間に合わず、多数の薬剤や業務に必要なサーバーがやられた」(薬局)、「冷蔵庫が浸水でだめになった」(中華料理店)「地下のテナントは50cmくらい浸水した。電気が止まり、エレベーターもポンプも止まった」(ビルオーナー)など、被害店舗や住宅は途方もない数に及んでいます。また、浸水により一時停電した保育園、長期休館を余儀なくされた図書館など、公共施設にも影響が出ています。さらに高台や集合住宅の上のお宅でも、「お風呂や排水溝から水が逆流し、冷蔵庫がだめになった」「ベランダの排水が追いつかず、部屋が浸水した」などの被害も発生しています。

 このたび、浸水発生直後から日本共産党品川区議団が行った地域をまわっての聞き取りを踏まえ、現時点で浸水被害対策に活かして頂きたいことを緊急に要望いたします。

2025年9月11日の大雨の被害についての緊急要望

品川区長 森澤恭子 様

日本共産党品川区議団

  1. 火災・風水害等による弔慰金・見舞金の額を引き上げ、見舞金が出ることを周知すること。住宅の駐車場のみやベランダからの浸水についても見舞金の対象にすること。
  2. 床上・床下浸水により発生した災害ごみは粗大ゴミや家電も含め、区が無償で引き取ることを周知すること。また、省エネルギー対策・業務改善設備更新助成、省エネルギー家電設置助成も合わせて周知を行い、水害被害の方については買い替え後の申請でも認めるようにすること。
  3. 消毒については、屋外を含めて柔軟に応じるようにすること。
  4. 区民が風水害の罹災への支援を受けられるようにするためと、品川区も災害状況を把握できるよう、被害があった際には災害対策本部に連絡するよう、周知を徹底すること。
  5. 第二戸越幹線などの区内浸水対策施設の対応能力の更なる引き上げ、下水道の排水能力の引き上げや調整池の整備など、気候危機による豪雨に対応した抜本対策を検討すること。
  6. 地域の住民の要望に基づき、道路の雨水桝のグレーチング化や道路横断グレーチングの整備を進めること。
  7. 区道におけるグリーンインフラ(雨水貯留浸透舗装)を増やし、民間敷地における普及へ支援を行うこと。
  8. 雨水利用タンク設置助成の助成額を引き上げ、雨水浸透桝・トレンチ設置助成も含めた周知を強化すること。
  9. 防水板設置工事助成の助成範囲は拡大し、事業所も含めて助成割合を引き上げ、周知を強化すること。
  10. 浸水の恐れのある地域への土のうの配備を強化すること。

以上