「私の気持ちを言ってくれた」と父母の声
請願・保育園の運動会をなくさないで−共産党は採択を主張
第三回定例区議会で熱い争点になった区立中延保育園での運動会をなくさないでと願う請願は、日本共産党の採択主張はとおらず、自民・公明などの反対で否決されました。お泊まり保育に続いて運動会まで取り上げるのはあまりに冷たいといえます。
今まで実施していた運動会をなぜなくすのか−−中延保育園の主張は「できた、できないの評価になりがちな行事が、この保育園の時期に適切なのかどうか」「できばえに左右されることなく過程を大切に考えていきたい」といいます。
また、父母たちが参加しやすい土・日曜日に実施するのではなくなぜ平日なのかについては、「特別な保育と位置づけず、日々の保育の一つとして考え、子どもに無理のないかたちで平日とした」という説明です。
しかし、父母たちの意見は「運動会やお楽しみ会で派手な衣装や完成された演技が見たいのではありません」と明確に述べています「家族や大勢の前で頑張ること、やりとげること、失敗したってめげないこと。日常の保育では体験できない大事なことがこれらの行事にはたくさんある・・。働く親にとっても、日頃見ることのできない子どもの姿に接する貴重な時間なのです。」と述べています。
保育園の役割とは何か?
私は、この両者の主張を知ってあらためて考えました。今日、さまざまな情報があって子育てがかえって大変だと聞きます。一人っ子や少子化で期待が大きいだけに過保護、過干渉、放任による問題も発生しています。
仕事などで保育に欠ける乳幼児の保育をする施設ですが、しかし保護者と共に保育をするのであり保育園側だけで保育するのではあません。したがって、行事の時には参加を呼びかけ、成長した姿や一生懸命に取り組んでいる姿を見てもらうのは当然のことです。
また、子育て意識も変わってきているこの時期だけに、保育園側からの父母への働きかけは大事なことです。
参加できない親がいるから平日に実施するというのは、大げさに言えば児童福祉法二条に反します。
一方的に決めるのではなく
合意を目ざして努力すべき
中延保育園では、この行事の変更について、双方が会して理解し合うという努力はとられていません。四月十五日に開かれた保護者会の全体会で三十分の時間をとって説明したものの、後は「お知らせ」で保育園側の考え方を述べるだけにとどまっています。
変更する側が、積極的に説明し理解を得る努力をするのは当然のことですし、しなければならない責任です。今日の一般社会の中でもアカウンタビリティー(説明責任)が強調されてきています。
一昔前の「お上の言う事には文句を言うな」式の考え方があるとしたら大変な間違いです。
本会議で賛成討論
最終本会議(十月二十日)でこの請願に対して賛成討論をしました。かって自民党は「共産党が討論をする時は、うちでもやるんだ」と言っていたのですが、この日自民党も公明党も請願を否決したその主張を本会議上で披露しませんでした。
ある父母から「私の気持ちを全部言ってくれたと嬉しくなりました」との電話を受けました。このようにわが党の意見を励ましと感じてくれるのは本当に嬉しい事です。これからも、子どもたちの豊かな成長を願って頑張ります。
三宅島の現状、ビデオで見る
「あっ、おばあちゃんの家だ!」と歓声
三宅島から避難してきた生活は五十日になります。「早く帰りたい」「三宅の夢ばかりみている」「島の情報がほしい」という声を聞いて日本共産党八潮支部と後援会は、海上保安庁が写したビデオを手に入れたので早速、三宅の方たちに見て頂きました。
十月二四日、八潮地域センターで「三宅島のビデオをみる会」を開き十三人の方が参加しました。数日前に案内チラシを配ったものの、何人おいでになるかまったくわからず不安なまま当日になりました。ひとり、ふたりと会場に集まっていただきホッとしました。
まず、秋田かくお都議が、前日緒方靖夫参議院議員とともに行った郵政省などへの省庁交渉の報告をしました。「島の情報がほしい」という声が多く寄せられておりNHKの放送を通じて情報提供を積極的に行うよう要請したなど紹介しました。
みんなは、三宅島がどうなっているのかを一刻も早く知りたくて来ているので、すぐにビデオを写しました。十月十日に海上保安庁がヘリコプターから写したビデオです。島全体の様子と町の様子などが写っていましたが、みんな食いいるように見ていました。
「あっ、これ、おばあちゃんの家だ」という声がして慌ててビデオを止めて見ました。道路はガードレールの高さいっぱいに泥流がたまっていたり、崖崩れが所々にあったり、壊れかかった家も見えました。「自分の家が少しだけ写っていたけど詳しくはわからなかった」「上から写したものなのでどこの町だかわからなかった」「それでも、島の情報はほしい」などの意見が出されました。今後もビデオが入り次第見られるようにしていきたいと思います。
その後、自己紹介と要望などを聞きました。
「自転車の申し込みは、当時不在だったので、今でもできますか?」と質問がありました。 「もちろん大丈夫です。八潮地域センターや南のところに申し出てください」と言うと「良かった、相談してきます」と安心したようでした。
世話人や代表など決まる
避難生活が長引くほど、いろいろな連絡が必要になります。そこで、世話人、代表を決め、今後はその方たちを中心にして進んでいくのではないでしょうか。
十月二一・ニニ日に開かれたフェスティバルで、急きょ、三宅島のテントも設営され、赤いかとトコブシが販売されました。長引く地震で島での保管を中止して京浜島に移していたので今回の販売が実現できたのです。
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