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南恵子 お元気ですか南恵子です。 2001年1月14日発行
第675号


猪瀬直樹氏(作家)の言うように
本当に共産党は働く女性の味方でないのか
『週刊文春』紙上に反共むき出しの主張を掲載

 昨年11月2日と9日の2回に渡って、『週刊文春』の「ニュースの考古学」で猪瀬直樹氏が、夜間延長保育が進まないのは「共産党系の労働組合」がカベになっていて、「共産党は働く女性の味方でない」と主張していたことが明らかになりました。
 そこで、日本共産党が品川区議会のなかで保育行政、とりわけ夜間延長保育についてどのような態度をとってきたのか、振り返ってみたいと思います。

 日本共産党はこれまで一貫して保育の充実を求めて区議会の中で奮闘してきました。例えば、公立保育園で初めて実施した産休明け保育(1973年)や障害児等保育(75年)、実施するにも職員配置がされなければきちんとした保育はできませんから、それを推進する立場から求めています。
 また、毎年秋になると、保育園に子どもを預けている父母たちは『秋の大運動』で署名をたくさん集め議会に提出します。その署名の採択をめぐって質疑を行いますが、いつも賛成の立場で実現を求めます。
 今日、マスコミでも取り上げられている夜間延長保育について、南は98年11月30日に「公立保育園として全国初ということで(夜)10時までの対応ができるということについては本当に喜ばしいと思っております」と明確に述べています。
 こういう事実を猪瀬氏は見ようとしないで、何を根拠に「共産党は働く女性の味方でない」というのでしょうか。

職員削減で事故が発生

 4年前に比べて140人もの職員を削減したために、昨年は保育園でいろいろな事故が発生しています。また、送り迎えをする父母は「いつも先生の姿がなくて、子どもの様子がわからない」「子育ての不安を相談したいが、話せる雰囲気でない」など、子育ての専門施設なのに不安解消ではなく、かえって不安を抱かせるのは事業目的に反するのではないでしょうか。
 保育の各制度をよくするために改善提案をする日本共産党や労働組合に対して、「夜間保育が進まない壁」と攻撃し、保育園父母会には「(共産党の)主張を鵜呑にしていく」と失礼な言葉で攻撃しているのです。
 また、保育園で起きた事故や運動会などの行事をなくした保育園に関する記事を掲載した読売新聞・毎日新聞などのマスコミに対しても「(共産党に)すっかり踊らされている」と述べています。
 誰に、いつ、どういう取材をしてのことなのでしょうか。およそ保育をよくしようという意志が感じられません。

職員減らしパート400人入れたというが実際は・・

 区はしきりに400人のパートを導入しているのだから、職員削減しても変わりないことを強調し猪瀬氏も同様に述べています。
 しかし、区の資料によると全保育園で夜間延長保育を始めた今年と一部で開始した昨年、更に、まったくおこなっていなかった一昨年を比べると、パートの延べ人数は今年が358人、昨年は353人一昨年は341人で夜間延長保育を正規職員を削減した代わりにパートを採用したとはけっして言えない事実が明白になりました。
 それだけではなく、パートの延べ時間数は今年の方が少なくなっています。そして、1人当たりの勤務時間数は週5日15時間の方は1日あたり3時間勤務という実態です。これでは人数がいくらいても1日のなかで保育に当たる人は少ないのであり、かえって「人のやりくりに大変」という悲鳴があるのです。

日本共産党は今後も働く女性を応援します

 「働きながら子育てしたい」と願う女性が、仕事でも子育てでもいきいきと自信を持ってできるようになることが必要です。
 日本共産党は「希望すればどの子も保育園に入れるようにしてほしい」「安心して預けられる豊かな保育をしてほしい」という願いに応えて今後もしっかりと取り組んでいます。
 また、育児休暇の拡充や看護休暇制度、子育て中の父母への残業規制など仕事と子育てがしっかり両立できるように全力を尽くします。