毎年削減つづけて1056人も
行革進めて職員削って健全財政と豪語
3月議会で、職員削減の実態が明らかになりました。1983年以来毎年のように職員削減を行ってきたために、合計で1056人も少なくなりました。
その主なものは、保育園保育士35名、児童センター職員48名、調理師73名、土木作業職138名、などでどこも福祉・教育などの区民サービスに直接かかわる部分です。
今年の3月に行った削減内容は、図書館27人、文化センター13人、保育園給食業務代行29人、土木部98人と216人にものぼりました。
区はこの間、財政は健全と強調していますが、たとえ健全でもバサバサと削っていいものでしょうか。リストラが不況をいっそう悪化させることは歴然としており、自治体が率先してリストラをすすめるのはいかがかと思います。
職員削減には三点の理由を示して反対しました。
図書館の利用は増えているのに
まず第一は、図書館の問題です。
図書館は月曜日が休館でしたが見直しで開館時間の延長を行いました。これは評価するものですが、一館あたり三人も削減をしたために区民の問い合わせにきちんと答えられるのか心配になります。
高齢化時代にあること、不況で図書館の利用がいっそう高まっていることなどサービスがさらに求められます。
地域性のある企画ができない
2点目の理由は、文化センターの削減です。
各センター四名から二名に減らしました。南大井文化センターは正規職員はおかずに、南大井地域センターの職員が管理します。代わりに非常勤職員を窓口業務として配置します。
今までは、各文化センターが講座や区民教室などの企画をしていたのですが、本課で行うので、地域に合う企画ができるのでしょうか。また、すでに窓口に非常勤職員がいるところでは、「安心して利用できない」といいます。マニュアルにある仕事内容しか対応できないために融通がきかないからです。例えば、利用料の支払いに時間が過ぎれば受け付けてもらえない、利用場所の表示が夜8時を過ぎると消されてしまいわからない、などこまかなことでも対応の不十分なところはたくさんあります。
非常勤は、雇用の形態や条件が違うので仕方がないことですが、区民と直接的に接するところだけに正規職員にする必要があるのです。
乳幼児たちのからだづくりに大切な給食
三点目の理由は、保育園給食の問題です。昨年度に続きさらに五園で給食を民間委託しました。
保育園の調理師は、乳幼児期の子どもの食事はとりわけ大事だと位置付けてきました。日本の伝統的な食事を知ること、旬の味を知ることなど給食を通してしっかりと伝えるために、調理資格をとり頑張ってきたのです。
以上の理由で、南は3月区議会の最終本会議で反対討論をしました。自民・公明・民主などは討論しませんでした。
今後も民主的で区民生活にとって強い味方になる区政づくりにがんばります。
日本共産党演説会
日 時 :5月14日 午後6時開場
会 場 :日本武道館
主催:日本共産党東京都委員会
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