日本の食糧問題これでいいの?
野積みのままの輸入食品
自治体学校の現地分科会で横浜港見学に参加して
8月4日に開かれた「自治体学校」の現地分科会に参加して、日本の食糧問題が本当に深刻な状態になっていることを実感しました。
日本の食料自給率が大きく低下し(カロリーベースで40%)、このままでいいのかと厳しい声が広がっていますが、横浜港に野づみされている輸入食品の実態を見て深刻に考えさせられました。
商社が必要量などお構いなしに世界中からドンドン輸入しつづけ、日本は「世界一の食糧輸入大国」になっています。輸入後、港に野づみのままという状態も珍しいことではありません。15%の塩漬けで保存しているといいますが、虫の発生はないので成分がわからない防腐剤が多分入っているだろうともいわれています。南が見た食品は、ひめたけのこ、たらのめ、シメジ、ワラビなど日常的に食べている食品ばかりだったことも深刻に考えさせられたものです。
説明者の話によると「1305525」という数字が容器に書かれていますが、「平成13年5月25日」と読むのだといいます。
こういう問題ありの食を検査する検疫所は、全国に103ヶ所ありますが食品監視窓口は32箇所で264人の食品衛星監視員しかいませんので、1箇所あたり8人ほどです。輸入届出件数は127万件と、6年前に比べると1・6倍になっていますから、わずかな体制で検疫業務をするためにどうしても書類審査のみで済まサざるをえないのが実態だといいます。こんな体制で国民の健康はまもれるのでしょうか。
21世紀安心してすごすには
国民の食糧確保に責任を持つのは政府の重要な責務です。腐った品であれば直接においをかいでわかりますが、食品添加物や病原菌に汚染されているなどの判別はわたしたちにはできません。それだけに、国が責任を持たなければなりませんが、実際は「食品メーカーを指導を通じて食品衛生行政を進め、直接的な責任は持っていない」という無責任な姿勢です。
政府は、自給率を2010年までに45%を目標にするといいますがイギリスやスイスで実施された自給率向上の施策を学ぶべきです。それは、生産を向上させるための価格に設定するなどの全面的な支援策です。
人間は5〜13歳の時期に味覚や食べることの意識が育つといわれていますので、安全で安心な食料の確保は大切です。自民党政治で日本の農業は危機的な状態になっていますが、あらためて農業の建て直しが求められます。
(感想) 「知らぬが仏」といいますが、知らないことは取り返しのつかない不利益をもたらすことだということを実感しました。学んでそれを力に、命を大切にする政治を作りましょう。
戦後56周年に誓う 絶対に歴史を逆もどりさせない
戦後56周年目の8月15日に、秋田かくお都議とともに「戦後の歴史を逆戻りさせない」という訴えをおこないました。
小泉首相は国内外の厳しい批判の中、靖国神社参拝を強行しました。遺憾です。
日本共産党は、党創立後一貫して戦争反対を貫き通してきた政党として、これからも平和の維持・発展につくします。
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