一般質問
保育園待機児解消計画を作れ
ーー(福祉部長)考えていない
九月二十日から始まった区議会本会議で南は一般質問を行いました。質問内容は、「アジア太平洋戦争の認識」 と 「保育園の待機児解消計画」、「区道163号線問題」 です。
質問内容については、先週号でお知らせしましたので詳しくは省きます。
村山談話が基本
まず、はじめの質問 「アジア太平洋戦争の認識」 の答弁は、「1997年の村山談話を原則として二度と繰り返さないため非核平和都市品川宣言のもと、平和事業や国際交流事業に取り組み世界の恒久平和の実現に向け、今後も努力する」 というものでした。国政問題についての答弁はいつも、「議論の堆移を見守る」という逃げた姿勢でしたが、南の質問では比較的まじめに姿勢を見せたという感想をもちました。
解消計画も保育園増設も拒否
二つ日の質問は、保育園の待機児解消問題です。今年の4月時点では114名(保育園に入園したばかりなのに)、わずか半年後の9月には251名に増えています。
今日、子育てと仕事を両立させたいと願う女性は増えており、品川区は女性の社会参加のプログラムを重視しています。それなのに、区長の答弁は区の姿勢を逸脱する内容でした。そこで南は区長に 「男女共同参画社会のための品川プログラムの挨拶に『性別で差別されることなくその個性と能力が発揮できるよう・・・』と述べていますが、反するではないか」 と再質問しました。
区長は、保育園に子どもを預けたいという切実さを見分けるのに 「入園帝望を一箇所しか書いていない人」は切実さに欠ける人だと断定的な答弁をしたのには驚きました。
福祉部長は、待機児解消計画の策定について、「夜間保育、延長保育、定数枠の拡大など実施しているため」 として当面の間は作る必要性はないという答弁でした。
しかし、定数枠を超えて保育園に入所させているので、一人一人の子どもの姿が見えず、保育日誌も無くしているので、親と職員のコミュニケーションもないだけに大変です。
いま、子どもの育ちがいろいろと問題になっているだけに、乳幼児期はとりわけ大事です。
まちづくりに努力する
163号線の拡幅計画については八月三十日の説明会から九月二十日までの間に、数回にわたって住民との話し合いがもたれたといいます。
区は、「住民に対する説明はきめ細かく進める。商店街、町会などの求めに応じて開倦する。住民からのまちづくりの提案があれば最大限の支援をする」と答弁。
住民が主人公の立場を求めるわが党の質問に曲がりなりにもそう姿勢を示したことは評価できます。
米国で発生した同時多発テロを糾弾し国連中心の解決を求める
まず、質問に先立って、九月十一日に米国で起きた同時多発テロについて述べさせていただきます。
はじめに、無法なテロのためになくなられた方たちに、心から哀悼の意を表します。
今回の同時多発テロは、多数の市民の命を無差別に奪う史上例をみない蛮行で、絶対に許されません。 卑劣なテロ行為は、米国への攻撃にとどまらず国際社会全体に対する攻撃であり、世界の法と秩序に対する攻撃です。わが党はテロを強く糾埠します。
一方、米国は大規模な 「報復」 の準備を進めています。
小泉内閣も、医療、輸送、補給活動の目的で自衛隊の派遭を決めました。
これは、周辺事態法制定の際、「インド洋への派遣は考えられない」とした政府答弁を覆すものです。軍事力でテロに報復することは、多数の市民を犠牲にした大規模な惨害をもたらすことになり、武力行使とテロの悪循環を招く危険があります。
わが党は、テロ根絶のためには軍事力による報復ではなく、国連が中心になって、法に基づき、実行犯および支援者を厳正に処罰するために可能な限りあらゆる努力をつくすべきです。
(本会議質問に先立って表明したわが党のテロ根絶に対する見解です.)
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