不況下なのに
区は、奨学金制度の返済期間を来年度から短縮することを決め、区民委員会に条例改正を提案しました。区民委員会でも賛否いろいろな意見がだされました。 学びたいのに経済的な理由で高校進学をあきらめざるを得ない人を無くすために、品川区は必要な就学資金を貸し付け、もって有用な人材育成をするという目的で昭和三十五年に条例制定し、以後、区民に提供してきました。 社会情勢に応じて貸し付け金額を改正し、今日、私立は百二十万八千円、公立は五十三万八千円を二十年賦で返済を求めていました。ところが、「就職できない」「病気療養中」などさまざまな理由で返済が滞ってしまうケースで出てきたために、条例改正をするのだと説明しています。 しかし、今までの返済は一年に一度だけ。高校卒業後から返済が始まるので忘れてしまう場合も大死のではと思います。 委員会での質疑はいろいろと出されましたが、今までの一年一括返済がネックになっていたのでそれを改め、月払いあるいは年二回払いを講座から引き落とすようにすると説明しました。 そのような改善はいいことですが、問題は、返済期間の短縮です。短縮する理由に「繰上げ償還」が四割あるので支障はないはずとしていますが、本当にそれでいいのでしょうか。南は、講座引き落としの制度をはじめて半年しか経っていないので、もう少し様子を見る必要があると思います。返済期間を二十年に設定している区は品川区を含めて四区しかないので、短縮しても問題はないと言い切ります。収納率を上げる努力を区に求めるのを否定するものではありませんが、この不況下、そこだけをみる政治姿勢はいかがなものかと思います。この条例改正は反対をしました。区民のみなさんのご意見はいかがでしょうか。忌憚ないご意見をお待ちしています。
|