商店街は八百屋・肉屋・魚屋あってこそ 区民委員会3商店街を視察 十月二二日〜二四日の日程で区民委員会は、彦根・長浜・京都・東大阪市の商工業の活性化をテーマに視察をしました。商店街振興では三ヶ所みましたが、どこもそれぞれ特徴があり違っています。 魅力ある商店街づくりにどこでも苦労 はじめに訪問した彦根市は、琵琶湖のほとりにあり人口は10万人です。 彦根城のお堀から「夢京橋キャッスルロード」が整備されています。 商店街は一般的には、軒を重ねて連なっているほうが商売がしやすいし、お客も買い物しやすいと言われていますが、歩道と車道が3メートルづつもある18メートル幅の道路の両側にキャッスルロードと名づけて商店が並んでいます。 この商店街の店はどこも江戸時代のような店構になっているので、観光客として歩くのは楽しい印象を受けます。しかし、住民や商店の目からみると必ずしも暮らしやすくはありません。担当者も今後の進め方については苦労しているようです。 隣の町の長浜市では、長浜駅前の黒壁スクエアを見ました。もともとあった銀行を拠点に、市と有志が出資しあって第三セクター株式会社黒壁を作りました。ガラス工房やショップなどの事業展開でその地域の商業 を中心に担っているようです。しかし、ここも観光目的の人には楽しくても、地域住民生活に根ざしている商店街にはなりきれていません。 何が問題なのかと考えてみると、今まで紹介した二つの商店街には生鮮三品の店がありません。商店街の核になる八百屋や肉や魚屋がなければ、日常生活とはかけ離れざるを得なくなります。 軒連ね掛け声飛び交う 一方、京都市の西新道錦会商店街は道路幅2メートル程度の狭い商店街ですが、とても活気のある商店街でした。量り売り、お客と商店主の会話が弾む姿が見られました。ここには、八百屋・魚屋・肉屋がありましたが、やっぱりそこが違うんだなと思います。 ファックスで注文をとり届けるサービス、カードで買い物できるエプロンカード、地域の高齢者に給食の宅配サービスなど地域と結びつくよう努力をしています。 品川区内の商店街でもファックスサービスもカードサービスも取り組んでいますが、なかなか厳しいのが実態のようです。しかし、商店街で大事なのは八百屋・魚屋・肉屋などの商店を無くさないことだと思います。 商店街に出来た空き店舗の活用が大きな課題ですが、生鮮三品を扱う業者を呼んで、定着できるような支援を本腰を入れて区も商店街とともに行うことが特に必要と実感しました。 区民委員会のその点での役割も重要です。 アフガニスタンへの空爆は中止せよ 緒方靖夫参議院議員を団長にした アフガニスタンの軍事攻撃の被害調査団が帰国しました。 この調査でわかったことは、(1)NGOの関係者が、雪が降る前の2週間が山場なので空爆を中止してほしいと訴えていること、(2)非人道的なクラスター爆弾を使用していること(3)空爆によってテロ根絶という国際社会の団結に亀裂が生まれ、パキスタンの政情が不安定になっていること、(4)難民支援の問題で、国連難民高等弁務官が「軍隊の出動は理由も必要性もない」述べていること、また、パキスタン政府も歓迎していないことなどです。 これまで1ヶ月間にわたって報復攻撃を繰り返し、「誤爆」によって数百人の被害者が出ていることが世界的にも怒りを広げています。 私は、イラン副大統領の発言に強い印象をもちました。「イスラム世界の知識人たちは、テロや暴力とイスラム教が無関係であることを世界に証明しようとしてきた結果、イスラム過激派のテロや暴力思想は完全に否定されつつあった。しかし、同時多発テロが起き、報復が始まり、暴力や過激思想が再びイスラム世界の潮流になることを懸念せざるをえない。米英のアフガン攻撃は間違いなくビンラディンを英雄にし、過激思想も息を吹き返すだろう」。この副大統領の懸念は現実的なものになりつつあります。 地域の隅々から声を大きく広げよう このような時だからこそ、地域の隅々から「空爆中止せよ」の声を大きく広げることが大切ではないでしょうか。 八潮地域で活動している日本共産党八潮支部では、11月18日(日)午前11時より、団地内でデモンストレーションをします。ご一緒に参加しませんか。
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