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南恵子 お元気ですか南恵子です。 2001年12月9日発行
第715号


普通教室
「クーラーの設置」検討したい
高橋区長前向きの答弁

 十一月三十日に、日本共産党区議団は来年度にむけての予算要望書を区長に提出しました。区側は、区長をはじめ助役、財政課長が出席しました。

 失業率が五・四%とさらに悪く更新している状況だけに、自治体が「住民の福祉」の立場を貫くことが強く求められています。区議団の要望書は次のような内容です。

重点項目

 @地方自治法の立場に立ち、低所 得者の支援を重視すること。

 A大規模開発計画を抜本的に見直 すこと。

 B中小企業支援を強化すること。

 C情報公開と徹底した住民参加で団体によって面談拒否はしない。

 D国・都に要望などを意識的に行うこと。

この他に、分野別の要望は一○八項目あります。

 クーラー「検討している」

 この間、決算委員会や定例議会で取り上げてきた「学校の教室にクーラーを」という要望は、これまで背を向けた答弁を繰り返していました。区議団は、何とか実現をさせたいとおもい、区内の私立学校や二三区を調査し、ヒートアイランド現象でクーラーは必需品になっていることなど強調し質問してきました。

 区長に直接、要望書を提出するに当たって、この問題も強調したところです。

 高橋区長は、このクーラー問題について最後に「検討している」と述べましたが、繰り返し取り上げてきた事の反映だと思います。

 区民の切実で道理のある願いに応えられるよう今後も頑張ります。

介護保険料減免

 今年の十月から、介護保険料が倍額徴収になりました。「高すぎる」という国民の怒りに、国が半額に引き下げざるを得なくなったからですが、それが一年後に元に戻ったのです。

 しかし、区は保険料の減免を実施しましたが、実際に申請し適用されている人は全対象者の十分の一程度の百二十人くらいです。

 この問題を予算要望に盛り込み、区長の見解を問うと、少ないことを知らなかったという表情をして「検討しますよ」と応えました。

 区民の切実さを真摯に受け止める姿勢が求められています。

 議員への相談で多いのが、住宅問題です。都営・区営住宅に入居したいーーという相談ですが、建設せずに居住者を「高額所得者」にして追い出し、そこを空家にして「空家募集」をするために、狭き門になっています。狭き門の実態は選集合でお知らせしました。

 区民の切実な願いのひとつに、安心して住み続けられる住宅の建設があります。その願いを伝え、区長の見解を聞くと、「区内に三千戸の都営・区営住宅があり、これ以上は造らない」と答弁しました。品川区は他区に比べて住宅建設を進めていますが、それでも区民にとっては生活費の多くの部分を占める家賃だけに切実な問題です。

大崎にできた再開発ビルの“ゲートシティー”には百十億円もの税金を投入しても、区民の切実な願いには使わないということでいいのでしょうか。