困ったものです品川区の姿勢 母子福祉を民間に
母子寮や子育て支援事業を丸投げに?
予算委員会で取り上げる 児童虐待も 南恵子議員
予算委員会で、南は深刻な社会問題になっている児童虐待を取り上げました。子育てに悩む若い父母にとって、保健所の保健婦の存在は貴重ですが、区は相談が増えているのに保健婦を減らす方向です。
また、相談体制を民間に委託します。こまやかな配慮が必要なだけに委託でなく区が直接責任を負うべきではないでしょうか。
保健所の保健婦は、ストレス社会の今日の中で、区民の深刻な相談に応える欠かせない存在です。
母子福祉はもちろんのこと、精神障害者やアルコール依存症の方たちの保険相談に毎日走り回っています。
くわえて、高齢化のなかで介護問題の要望にも応えねばとしています。 ところが、思いとは反対に区民の相談に応えきれない実態があります。
例えば、保健センター内で母子福祉に対応できる保健婦はわずか三人しかいません。保健所で実施する幼い子どもたちの検診の他に、児童虐待の相談にも応じています。
児童虐待問題は、児童相談所が直接的な担当ですが、相談所のケースワーカーから援助を求められることが多く、また、一番母親と接しやすい存在です。問題が発見されると訪問しても違和感なく声をかけられるからです。訪問される区民にとっても、子どもの健康相談なら安心して心を開いてくれるというのです。
いま、周りで親子の接し方を見ると、とても気になるケースがありますが、保健婦から直接声をかけられるのは安心なことだと思います。
これでいいのでしょうか
母子寮や子育て相談を民間委託に丸投げ
また、これも重大ですが、母子寮などの社会的経済的に厳しいところにいる方たちの福祉を民間の法人に委託する計画が予算審議の中で明らかになりました。委託先は福栄会ですが、高齢者と障害者福祉は経験があっても母子福祉は実績がありません。母子福祉は微妙な問題を多く含んでいるだけに、こういう体制でだいいのか、私は心配します。
また、経営的に言っても、相当厳しいと思います。一年ほど前うのことですが、武蔵野市が社会福祉法人に委託して母子福祉と子育て相談を実施しているところに調査に行きましたが、説明に当たった所長さんは、「市から補助金が来るが経営は相当厳しい状態だ」と言っていました。
トワイライトステイ(夜遅くまで子どもを預かる事業)や、ショートステイ(数日間預かる事業)などは、申し込んでもキャンセルすることも多いそうで、受け入れるために職員を待機させているのに無駄になることが多いと言うことでした。採算が合わなければ事業の廃止や縮小が予想され、子どもや利用者のプライバシーに直接関わるところなのでそういう点で心配します。
微妙な問題だけに、実施するのなら、やはり区の責任で、きちんとした体制で実施するべきと思います。
そういう点で質問しましたが、答弁は無責任なものでした。
ゆたかな内容にホッとしました
シニアレディーのティーパーティー
3月14日に開いた、八潮に住んでいらっしゃるシニアレディーのティーパーティーにレギュラーの素敵な女性たちが参加してくださいました。
ちょうど3月のひな祭りの季節だったので、一人一人のひな祭りにちなんだ話をしていただき、それを通して平和のこと、女性の生き方のことなど話がひろがっていきました。
初めて参加した方は、終戦の直前の時代の話をされました。小学3年生くらいだったときで、庭に防空壕を堀り、その中に箪笥などと一緒に暮らしていたそうです。東京大空襲のとき、逃げるのが精一杯で、お母さんがお雛様を思い切りよく捨てたこと、今となっては、とても残念に思っていると語ってくれました。
また、別の方は、戦争中お父さんの仕事の関係で北朝鮮で暮らしていたこと、終戦の直前に、日本に帰るために、立派なおひな様を捨ててこざるをえなかったことなど話してくれました。
どなたの話も悲しい思い出の内容でした。戦争がもたらしたものです。
このパーティーに彩りを添えてくれたのが、地方のひな祭りにちなむ絵本の読み語りでした。
今回、参加された方たちの話を聞いて、夏にまた大勢の方にお集まりいただいてそれぞれの平和を語り合い、また、若い世代の方に、悲惨な経験を2度と繰り返さないよう聞いてもらおうと思いました。
あらためて企画をしますので、ご協力をお願いします。
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