福祉タクシー23区で最低レベル
希望者には郵送に党議員団の成果

　よく障害者の方たちから福祉タクシー券が品川区は少ないといわれます。調べると品川区は23 区の中で最低レベル。しかし、来年度から郵送になります。

　党議員団は、福祉タクシー券が他区と比較して少ないこと、所得制限を設けていることなどから、改善を求めて議会で取り上げてきました。
　品川区の福祉タクシーの支給内容は、一ヶ月あたり二三〇〇円、対象者は�@下肢・体幹機能障害三級以上、�A視覚障害一級、�B内部障害一級、�C愛の手帳二度以上となっています。
また、三四八万円以下の所得に限るとして所得制限を設けています。

支給対象を絞り込む

福祉券について二三区を調べてみると、品川区が低いことがよくわかります(左の表をご覧ください)。
品川区は二三〇〇タクシー円ですから最低レベルです。
障害者の方たちにとって、通院や買い物などさまざまな外出にタクシーは不可欠な乗り物です。利用している方の多くは、「病院に1回行くと、もうなくなってしまう」といいます。
八潮団地から大森駅や大井町駅に行くだけでも千円は超えますから、二三〇〇円では足りないのは実感できます。
また、通院も月に一回で済むものではないため、二回以上行くときはやむなく自己負担をせざるをえません。医療費負担に加えて、タクシー代の負担も重なるのですから重く感じるのは当然です。
さらに、支給対象者を絞り込んでいることもわかりました。
対象となるのは冒頭でご紹介していますが、他区と比較してみると、障害の度合いを厳しいところに設定しています。例えば、他区では内部障害は二級ですが、品川区は一級に限定しています。
よく、「品川区は福祉が進んでいる」と言われますが、決してそうでもないといえるのではないでしょうか。こういうところに品川区の冷たさが現れています。

取に行かなくてもいいように郵送で支給してほしい

　区議団は、この福祉タクシー券の支給方法を郵送にするよう提案しました。

　障害者の方たちは、区役所に取りに行くことが大変な負担になっています。それだけでも、タクシーを利用しなくてはなりません。この改善要求は切実といえます。
そこで、三月の予算議会で取り上げましたが、四月の厚生委員会で障害者福祉課長から「来年度から希望者には郵送で支給するよう準備を進める」という説明がありました。
障害者のみなさんと喜びたいと思います。