公団賃貸住宅 
    民営化になったら どうなるの? 
      サービスが良くなるの?今でも家賃が高く大変  
       5月26日、日本共産党八潮支部と南恵子事務所は、公団賃貸住宅の民営化問題で学習懇談会を開きました。公団賃貸住宅にお住まいの方たちに呼びかけ参加いただきました。
     公団の民営化とは、小泉内閣の「改革」方針のひとつです。 
      公団(都市基盤整備公団)が、住宅の建設や管理などから手をひいて民間に任せるという考え方で進めています。居住者にとっていいことなのかどうか心配です。 
       そこで、高瀬康正さん(瀬古由紀子衆議院議員の秘書)に来ていただき、民営化についてどのように考えたらいいのか伺いました。 
       公団は、住宅を棟単位で売却するか、あるいはもう賃貸住宅は建設しない。さらに、管理は民間委託という方向を考えています。 
    棟単位で売却ってどういうこと? 
     住んでいる方たちに何の相談もなく「勝手」に棟単位で売却することを決めようとするのはいかがなものでしょうか。 
       住宅管理会社は、駅に近いところほど欲しがるものですから、建替え予定のあるところから民間に売却ということのようです。ひどい話です。 
    民棟単位で売却ってどういうこと? 
     よく民間委託になると経費は節減できるし、サービスも良くなるといいますが、本当にそうでしょうか。 
       高瀬さんも言っていましたが、民営化されたJRの場合、サービスは良くなったところもありますが、儲からない路線は次々に廃止しています。廃止されてしまうと地方の住民に、生活に深刻な問題がでます。 
       また、安全性が軽視され事故が多発しています。具体的な事例を見ると民営化がいいとは決して言えません。そういう点もきちんと抑えておく必要があります。 
    こんなときこそ自治会があるといい 
     高瀬さんの話を聞いて、参加された方たちと意見交換をしました。 
       民営化は住んでる者に不利になることも大いに考えられますので、いろいろな意見が出されました。 
      「以前は自治会があったけど、今はないので、こんなときには必要性をづくづく感じる」「家賃値上げのときもポストに通知が入っていただけ。対応が不親切すぎる。」「入居時、最高で一四万円といわれたが、今は一六万円になっている。」「住んでいる私たちは力を持っているはず。いい居住水準作れるように声を出すしかない」などたくさんのご意見が出されました。どれも、もっともな内容です。 
      自治会が必要性だという点も共通認識になりました。 
       また、東京都の住宅供給公社にいる方からは、室内の電気スイッチや風呂桶の取替え、風呂桶は高齢化で五p低いものになったこと。また、家賃が一八〇〇〇円下がったことなど紹介され、みんなビックリしていました。 
       自治会のないところはあきらめず、公団に対して要求運動が必要だと考えている方たちが自社的に声を出していくことからはじめようと確認して学習懇談会を終わりました。 
    真中では 引越しのとき邪魔になる        
     公団の階段に手すりがようやく付きましたが、最近になって、棟のアプローチにある階段に手すりが付きました。 
      どういう理由かはわかりませんが、つけた位置が階段の真ん中です。多くの方たちから、「何で真ん中なのか。引っ越すときに箪笥など大型の家具が通りない。」といわれました。 そこで、実際にどうなっているのか見るに行くと上の写真のとおりです。 
       アプローチの階段にも手すりは必要ですが、真ん中につけると上りも下りも両方使えて便利だと考えたのでしょうか。 
      しかし、引越しの時など大変になります。適切ではないと南も思います。 
       手すりの設置はどういう基準 
      で行なっているのか公団の考え方がわかりません。内階段は壁に、外階段は真ん中というのですから。 
       設置するときには、関係者の意見を聞いてつけるべきだと思いました。 
       こういう公団のやり方では、民営化したほうが良くなると思われてしまうのではないでしょうか。本当に入居者の身になってかんがえてほしいものです。 
       
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