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南恵子 お元気ですか南恵子です。 2002年7月7日発行
第743号


 生活保護について質問 定例本会議で
申請にくる区民にやさしい対応を
   高齢者に「知っテル区ん」は無理
 定例本会議で、日本共産党を代表して行なった一般質問のうち、生活保護の問題を報告します。

 まず生活保護の問題を取り上げる理由は、リストラや病気で生活できない区民が大勢います。受給世帯は1年に200世帯ずつ増えているほどですが、申請をなかなか受け付けず、区民から悲しい相談をよく受けます。そこで「やさしい窓口対応を求める」ために、二つの事例を紹介して質問しました。

 その事例のAさんのケースは、リストラされた息子が1年半も仕事がなく病気になり、わずかな年金で暮らせず申請をする。ところが、答弁によると5回も窓口に行くが受け付けてもらえず、さらに診断書の提出を要求される。診断書はご承知のように費用がかかります。なぜ検診命令ではいけないのかわかりません。また、何度も足を運ばせるのは適切ではありません。

 Bさんのケース。申請に行くと家を処分しろと言われるが、何人もいる相続人の了解を取るのは困難で「あきらめざるを得なかった」といいます。仕方なく、議員に相談し受け付けてもらうまでの2年間は、すいとん程度の食事だったといいます。
 いずれも、区民の訴えを丁寧に聞くこと、保護開始に必要な準備は何かをきちんとわかるように説明することが大事です。それをしないで、「あきらめざるをえない」と思わせたのですから、サービス窓口として適切な対応ではなかったと言えます。
 南は、その点を指摘しながら具体的な質問をしました。

@広報やポスターなどで知らせ、気軽に相談や申請に来れるよう
 にせよ。
A、生活保護申請書を公共機関の窓口に置き、何度も窓口に来
 させないように、原則として申請をすぐに受け付けるべき。
B、入浴券をこれ以上削減せず、また、年2回の支給を必要に応
 じてに改めるべき。

 答弁は、
@広報やポスターをについては、民生委員を通じ必要な人に声を
 かけている。品川ガイド、知っテル区ん、ホームページの掲載が
 ベターなので考えていない。
A申請書は現行システムを維持。
B入浴券は、「60枚が23区の水準だ」と正当化。

 生活保護を受けに来る方の多くは、病気だったり、高齢だったりです。「品川ガイド」は細かい字で書いてあり読みにくいのです。
「知っテル区ん」は、電話番号を回すとテープで案内をしてくれますが、相談したいところまでたどりつくのに慣れないと難しく、途中であきらめてしまう方も多いと思います。また、区のホームページを見るにはパソコンがないと出来ませんから、これも無理。区の答弁は、区民にとって不親切、不十分な対応といえます。
 この答弁をする前に部長は、実際に試したのでしょうか。
全ての区民に対応するには誰でも目に付くような対策が必要だということをあらためて実感しました。

 山路議員
やさしい対応求めた南質問にフォロー質問で否定


 7月2日の厚生委員会で、公明党の山路議員は、南が行なった「生活保護申請者へやさしい対応を求める」の本会議質問に対して、一般質問のフォローを行ないました。
 山路議員の質問は、「(南は)Aさん、Bさんについて紹介、真相はどうなのか事実確認したい」と質問。
福祉事業部長は、「いわれているような事実は、私の知る限りはない」と答弁。このようなやり取りをして申請を受け付けずに何度も足を運ばせることや、診断書の提出をさせたこと、家を処分する用意って事実上あきらめさせたことなどを否定しました。

議員は、区民の代表なのに

 他の議員の質問を聞いて、受け止め方のちがいを感じるのは立場を異にしていれば当然のことです。フォロー質問は、そういう点からも必要だと思います。
 しかし、今回の質問で欠けているのは、真相を問いていながら、一方の側・区役所の側だけの説明を鵜呑みにして終わっている点です。一方の側だけでは真相はつかめないのではないでしょうか。
 区民が訴えていることに対しても確かテいただきたいと思います。そうでないと真相解明にはなりません。
 南の質問はでたらめを言っているという印象を与えんがためのフォロー質問であるなら、議会をぼうとくしていると思われるとしたら何とも残念です。

   一般質問のフォローとは?
  
 本会議で取り上げた質問について、直後の常任・ 特別委員会で委員会の活性化の観点から行なえます。 あらかじめ委員長に項目、内容等を通告します。