日本共産党品川区議団TOPへ         「お元気ですか南恵子です。」目次へ

南恵子 お元気ですか南恵子です。 2002年7月21日発行
第745号

minami@jcp-shinagawa.com

文教委員会 フォロー質問 「小中一貫校」って何?
   他校と違うカリキュラムというが・・・

 品川区は、平成18年度から第2日野小学校と日野中学校を同じ敷地内に建てて、一貫教育をするという計画を明らかにしています。教育内容も他校とは違うもので関係者に不安が広がっています。

 公明党議員が取り上げた小中一貫校質問に対して、その後の文教委員会でフォロー質問がありました。
 小学校3クラス、中学校4クラス
では地域の子どもたちが入れないのではという地域やPTAの不安を伝えると、それに区教育委員会は「中学校4クラスないし5クラスという線で検討が進められている」と答弁
しました。
 この地域も学校選択制で募集をしますから、当然、全地域から応募してくると思います。学区域内の方たちの受け入れ枠を超えた部分について抽選になります。この地域の子どもの予測を130名位としていますので、4クラスなら30名程度の受け入れになり、5クラスなら70名程度になるでしょう。
 小学校については、ブロック内での希望になるといいますが、場合によっては変わる可能性もあるようです。

地域では、反対が多数?

 この一貫校計画は、東五反田2丁目の地域ですが、移転予定の日野中学校は西五反田6丁目にあり、1qも離れています。地域の町会やPTAの方たちが、小さな子どもを通わせきれないと反対しているのはわかる気がします。
党区議団が開いた教育シンポジウ
ムに参加されたこの地域のPTA役員の方は、「先生たちも反対する方が多くいます。説明を聞きたくても
教育委員会の方でなければ対応してもらえない」と話していました。
 こういう問題で一番大事なのは、十分な説明です。区の計画を理解してもらうための繰り返しの説明による信頼確保を何よりも大事にするべきです。

公立だからこそ教育条件を同じに

 一貫校は、カリキュラムも特別なものを作り、指導もグループ別にすると言われています。できる子、普通の子、中学校から入ってくる子というグループ分けではないかと予想されます。
 日本共産党区議団は、特別なカリキュラムを作って一貫教育をするよりも、どこの学校も同じ環境・条件を整えて選んでもらえるようにするべきだと考えます。 


 品川区議会
保育園行事について質問
運動会に保護者の参加を

 今週は、先の定例区議会で行なった南恵子の一般質問のうち、「公立保育園の運動会など、行事に親が参加できるよう改善を求める」の質問についてご報告します。

 保育園に子どもを通わせている父母から、「行事が平日になったので見に行けない」との声が届き、調べると、次のようになっている事がわかり、質問に取り上げました。
 従来の運動会を廃止した保育園は三園、親子遠足を廃止した保育園は二四園、就学祝い会(卒園式)を平日にしたのは八園、この他、全ての行事を平日にしたのは二園など、親が参加しにくい設定に変わっているのです。
 今日、児童虐待、ネグレクト(子育て放棄)など子どもに係わる暗いニュースが広がる中で、保育園の役割はとても大きい存在です。子育てを客観的に、また幅広くとらえられるし、心配な事があれば気軽に相談できます。
 ところが、ここ数年、保育園は父母とのかかわりを以前に比べて大事にしない傾向があります。
運動会は、保育園に限らず、幼稚園でも学校でも、子どもに係わる施設ならどこでも成長過程に大きな影響を与える行事として大切に設定されています。教育効果の点でも大きなものがあります。それにもかかわらず、従来の運動会を廃止してしまいました。従来の運動会とは、かけっこもお遊戯もあり、父母も参加してみんなで子どもたちの成長を確かめ合う内容です。
 なくした理由は、保護者と子どもの触れ合う時間が少なくなっているので、週末の貴重な時間を保育園行事で削減する事がないよう、親子水入らずで過ごすことの大切さを提唱するなどとしています。
 みなさんはこの理由をどう思いますか。もっともらしい理由に聞こえますが、しかし、保育園の行事に子どもがどう取り組んでいるのか、その姿を見ることは親として何にも変えがたい喜びです。それだけでなく、子どもの姿を通して成長ぶりを知り親らしく育っていけます。子どもは、運動会のプログラムに取り組むことで、意欲が高まり、大きく成長します。だからこそ、行事の持つ教育的効果は大きいといえます。
 したがって区・福祉部長の答弁はナンセンスです。積極的に、父母と一緒に行事を通して子育てする事が何よりも大事です。
  部長は、「保育園では、保護者が見学や参加のできる行事については広く呼びかけています。保育の参加についても、原則としていつでもできるようにしている。ビデオやデジタルカメラなどの映像について速やかに掲示したり、貸し出しもしている。」といいますが、平日のせっていできは参加できる方は大きく制限されてしまいます。まったく、お話にならない考え方です。
 このような姿勢では、どんなに園長保育、夜間保育をはじめさまざまな保育内容を実施しても、一番大事な部分、基本的な姿勢、行政と父母が一緒に育てるという姿勢が大きく間違っていると思います。
南の質問を裏付けるように、父母の保育園に対する評価は厳しい内容です。区が日本能率協会総合研究所と とったアンケートでは、「保護者が参加しやすいように行事日程が配慮されている」との質問に、三分の一の父母が「いいえ」と答えています。この数字は決して小さいものではありません。改善が必要です