国民健康保険
高齢者に重たい負担
124万円の所得があれば2割負担に
区民委員会で、医療保険制度改定に伴う国民健康保険条例の一部改正が議論されました。日本共産党は、重たい負担を押し付けるものとして反対しました。
七月末まで国会の会期を延長して、国民の大反対があったにもかかわらず医療改悪法案が成立したことは、記憶に新しいところです。
その関連で国民健康保険の内容が一部変わるために、この区議会で「一部を変更する」ために条例が出されていました。これは、九月二四日の区民委員会で審査したものです。
改正する内容は、@七十〜七十四才までの人は、老人保健制度と同じ一割負担になり、また、年間所得が百二十四万円以上ある人は二割負担になる、A退職被保険者およびその被扶養者も三割負担になる、B結核・精神医療給付金の支給に所得制限を導入、C三歳未満の乳幼児は二割り負担にするというものです。
自・公・合同・民は賛成
これは、三歳未満の乳幼児を除いて全ての人たちが、重い負担になり、賛成できるものではありません。
日本共産党は反対をしましたが、自民・公明・合同・民主は重い負担になるにもかかわらず賛成しました。 合同のH議員は、「国民皆保険といいながら負担増、・・個人負担が増す方向にいきがち」と述べたのですが条例に賛成。公明のM議員は、保険の内容には触れず、「改正」に伴って負担金が変わることをいろいろ言う人もいるとして周知を求め、また、首長が提案しなかった自治体はあるのかとの質問をしました。法律が優先されるため、自治体では法律の内容に不満はあるものの提案しないわけには行かない仕組みになっています。住民の健康への願いをしっかり受け止めたいという姿勢を鮮明にしている自治体は、すこしでも影響を少なくしたいために大変な苦労をしています。
今でも重たい負担なのに
現在の自己負担は、通院の場合一回八百五十円(四回までは同じ)、入院の場合は、月三千二百円ですが、「改正」後はかかった医療費の一割負担になります。今でも厳しいのにしい声が溢れています。いる区民の方の場合を紹介します。Tさんは慢性呼吸器不全で在宅酸素をしているため、月二回の往診を受けています。現在は、千七百円の負担ですんでいますが、一万二千三百二十円、七・二倍になります。高額療養費償還払いの手続をして三百二十円が戻ってきますが大きな負担は変わりません。年金から介護保険料が天引きされ、寝たきり手当てが廃止され、さらなる医療費の負担増では本当にひどい話です。 こんな悪法に賛成した公明党は、もはや『福祉の党』とはいえません。
さらに問題な点は、二割負担です。
年間所得が百二十四万円以上ある七十才以上の高齢者対象は、診療にかかった費用の二割を負担することになります。しかも、十月一日からです。ただし、世帯収入が六百三十七万円、単身者で四百五十万円以内の方は自己申告で一割負担になれます。
ぜひ、申告をしましょう。
国の政治を変えることが本当に大事だと痛感させられた議会です。
自治体の首長が提案しなかった場合
上位法が優先。しかしながら、条例はそのままなので、一部負担金は法律の中の『条令で減ぜられる』という規定がある。しかし、国保の保険財政事情、東京都との事前協議、また、国民健康保険運営協議会への諮問が必要になる。
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水害被害を調査 日本共産党南大井支部
八月四日の大雨で、南大井地域に水害被害が発生しましたが、この問題で被害の実態などを具体的に知るためにアンケート調査をしました。
「毎回雨が降るたびに、浸水しないか心配で、しじゅう窓から道路の状況を見るんです」と南大井四丁目に住んでいる方は話してくれました。
また、ある会社では、地下にあるボイラー室に水が流れ込んでしまったために、「大変だった」といいます。
日本共産党南大井支部は、このような被害が発生する不安を抱えている状況は改善させる必要があると話し合い、具体的につかむためにアンケートを作り訪問しました。
ある商店は、「あわてて土のうを店の前に積んだが、店の中五メートルくらいまで水が入った。」「自分の店の心配はもちろんだが、前の駐車場に置いてある縁石がプラスチックなのでプカプカ浮いて流れていったので元に戻したりして大変だった」
とか、個人住宅の方も心配の声が寄せられました。
訪問は、被害が出た地域に限定したため三十件ほどでしたが、どなたも、「区の持っている対策があるなら聞きたい」と希望していました。また、みなさんのご意見を直接区に訴えることも必要だと思います。
ご協力いただいたアンケートに出ていたご意見は次のようです。
○下水管を大きくしてほしい
○土のうを増やしてほしい
○車の通行止めをしてほしい
○調整池をつくると聞いたが
○防水版の整備が必要
○半地下の駐車場に置いてある車が 水をかぶってしまったので
対策を
○受けた被害をどこに訴えていいの かわからない
○車庫を水がかぶらない所に借り替えた
対策や要望などがいろいろ出されました。
また、区による説明会も必要だという意見も多くありました。実現させていきたいと思います。
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