4人も「議員定数削減」の陳情
品川新聞の五十嵐編集発行人より提出
10月11日付けで区議会に提出された「品川区議会議員定数の4人削減を求める陳情」は、各会派にさまざまな反応を与えています。日本共産党は反対します。
「議員定数を四人削減し、来春の区議選から施行すること」と陳情を出した五十嵐氏の主張は、「行革は区民ニーズに応える施策を展開していくためにも重要だ」とし、そのために「なんと言っても、公務員数と議員削減によるスリム化」としています。また、「政務調査費の使い方が問題視されているが、問われているのは議員の資質」「現状のままでは競争原理も働かず、緊張感も生まれず、区政の進展に貢献できる役割を果たしえない議員の存在を温存しかねない」とも言っています。
この問題点の指摘が、4人の削減により解決されるのか、説明がなされていません。例えば議員の資質を問題にしていますが、削減することにより議員の資質がどうして高まるのでしょうか。
過去二回も削減
他党からも異論
品川区の法定数は、91年の地方分権一括法で48名から46名に変更され、更に現在は42名に変更されています。
陳情は、来年の区議選でさらに38名とすることを求めています。
この陳情の問題点は大きくいって2つあります。
1点目。議会の大事な任務は、行政を区民の立場からチェックすることです。そのためには一定の議員数は必要です。
例えば、アルゼンチン債を1億6千万円も購入した問題に区民から厳しい批判が集中しました。
議会側は集中審議をおこない、3月に「低格付債券の購入は不適切と指摘せざるを得ない」との決議をおこないました。議会が行政の暴走を厳しく戒めたもので、役割を果たした好例です。
また、9月の第3回定例会で明らかになった問題ですが、区は、87年に都から再開発用地として7億1200万円で土地を買いました。しかし、開発事業に使わず、民間企業に貸し付けていました。現在、地価は下落し、3億円もの損害が生じています。
更に、区の一般会計だけでも1200億円にのぼっているもとで、区民の暮らし、福祉充実のために議会が行政をチェックし無駄をなくすことは議会の重要な任務だと思います。
定数削減ではなく、議会が本来の役割を果たすことこそ、今求められています。
海外視察などの見直しこそ
2点目は、議会自身の経費削減に努める問題です。
不況がとりわけ厳しいもとで「議員が多すぎる」との声は更に大きくなっています。議会自身が、経費を削減できるところは思い切って見直すことが必要だと思います。
海外視察、政務調査費と食料費のあり方、出会手当てなどの問題で区民の意見をよく聞き、大胆な改善が必要だと思います。
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南大井5・6丁目公園下に調整池
浸水被害防止工事の説明会
雨が降るたびに浸水ではもう我慢できない
11月2日(土)の夜、水神会館で東京都下水道局南部管理事務所主催の工事説明会が開かれました。浸水被害を防止するための調整池と空気抜きの設備工事です。
日本共産党南大井支部の方たちと共に南恵子も参加しました。
南大井地域はもともと海岸に近く低い地域なので、昔から「水が出る」といわれていました。最近は、道路だけでなくビルが立ち並び、降った雨が土にしみこむという現象もなくなったために、ザっーと雨が降ると半地下になっている所や道路のくぼみに雨が溜まったり、南大井5丁目の区民住宅では1階の住宅が浸水するなどの被害が多発しています。
「こうも毎年の被害になると黙っていられない」と地域の方たちは話しますが、もっともなことです。
この現状を解消するために、都が緊急的な対策として水神公園の地下に400立方メートルの雨水貯留施設をつくる工事を、11月から予定しています。そのために近隣住民に説明をしました。
水神公園内にできる施設は、雨水貯留施設と空気抜き施設です。ザっーと大量に降った雨は、一気に下水管に入り込み流れますが、管内の空気は圧力を高めながら流れていきますのでその勢いでマンホールを押し上げます。南大井3丁目ではマンホールの穴から水が1mくらい吹き上がり、周辺が浸水してしまいます。そのような現象を防ぐために空気抜きをつくるという工事です。
また、一度に大量の雨が降ると下水管に入りきらず水が溢れるので、貯留池にためて、時間差で流すための施設です。
参加者からは工事車両の問題や登下校する子どもの安全確保の問題などの意見が出されました。
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