「雨の音が聞こえると、家の子どもは壁に背中をつけて『お父さんだいじょうぶ？』と言うんです」。これは、品川区が建設した区民住宅・ファミ―ユ南大井に住んでいて浸水被害にあった方の話です。
公共住宅だからこそ安心して住めるはずなのに・・。南恵子は、10月の区議会決算委員会で、この問題を取り上げました。

エントランス前に防水版設置を約束

　ファミ―ユ南大井のエントランスと、地下駐車場の進入路前にはそれぞれグレーチング(排水溝)が造られています。しかし、住宅側のグレーチングは見るからに小さなものです。また、駐車場前のグレーチングは大きく二つのグレーチングの能力差が歴然としています。
　3年前に大雨が降り、地下駐車場に大量の水が入りました。この時、区民住宅は建設中だったため、予定していたグレーチングの能力を大き
なものに変えたと区の担当課長は説明しました。しかし、大事な住宅部分は変えなかっために、今年の夏の大雨で1階6世帯が浸水してしまいました。
　南は、8月6日現地を訪問、その後も一級建築士、弁護士たちと一緒に住宅に住んでいらっしゃる方たちと共に、被害状況と対策について話し合いを数回持ちました。設計図などの必要な資料を情報公開で手に入れて、検討し、区議会の決算委員会で取り上げました。区は、「防水版を設置する」と答弁し、浸水被害の防止策を取ることを明らかにしました。

降った雨を地下貯水槽にためられるよう改善を求める

　建築士、弁護士などと一緒にどのような改善策が必要かと協議した結果、もうひとつの案は、施設の地下にある貯水槽に排水管をつけて、一時的に貯留させるようにすることです。区民住宅は、高齢者福祉施設と併設されているので、施設全体で受け止める排水量は90ミリ、ところが施設外の下水管は50ミリなので、一度に大雨が降ると排水できません。ここに大きな問題があります。本来なら、施設建設する前に下水道局と『事前協議』をすることになっています。この協議は「した」と課長は答弁していますが、そうであるなら排水がスムースにいかないままにしておくことが問題になるのではないでしょうか。みなさんはどう思われますか？
　南は決算委員会で、地下貯水槽に貯留できるように求める質問もしましたが、そういう対策が取れるよう準備を進めるというものでした。

公共住宅だからこそ安心して住めると思った

　区民住宅に住んでいる方たちは一様に「区がつくった住宅だから安心だと思った」「こんなことになるとは考えもしなかった」と話します。
安心で安全な住宅としての見本も示せないのでは、何を基準にすればいいのでしょうか。
　区は、区民の期待を裏切らずにきちんとした改善策と改修工事を進めるべきです。

第4回定例会
子育て支援の充実を

　十一月二十一日から区議会が始まりました。今年最後の議会です。
　日本共産党は五本の質問をしました。�@介護保険問題、�A水害問題、�B北朝鮮・拉致問題、�C子育て支援、�D中小企業への仕事確保などです。
　ここでは、子育て支援問題に咲いて報告します。
　まず、初めて出産する若い方たちは妊婦健康診断がありますが、妊娠前期と後期の一回づつ無料でかかれますが、その他は五千〜八千円くらいの自己負担があります。エコーなど使うと更に費用がかかり、収入の少ない世代だけにその負担は重く、「何とかしてほしい」という声が寄せられました。また、保育園に入れず困っている方が二百二に住人にもなっています。保育園の増設を進め、安心して働けるようにしてほしいという声も切実です。
　学童保育クラブも、学校内に「すまいるスクール」として設置した方がいいとして、なくす方向ですが、これでは、働きお母さんは心配です。子育てを中心にする学童保育クラブと、学習や遊びをするすまいるスクールでは性格が違からです。
このちがいがわからずに自民党や公明党は「学童保育クラブを無くしてすまいるスクールを作れ」と主張していますが、この厳しい時代に子育てをしっかりできるように守ってほしいものです。
　日本共産党は、ひきつづき子育てに頑張っている若い保母さんたちの願いを受け止めて頑張ります。
　取り上げた質問は、ＣＡＴＶでも放映しますので、ご覧ください。

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