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南恵子 お元気ですか南恵子です。 2003年3月9日発行
第774号

minami@jcp-shinagawa.com

子そだてに自治体の責任ない
一般質問で問う
認証(認可外)保育所の拡大でいいの?

2月28日の区議会一般質問で南恵子は、保育園問題も取り上げました。
「公立保育園に子どもを入れて働きたい」という願いが広がっているのに、東京都も品川区も認証保育所の増設で対応するとしていますが、これでは反対の方向です。 認証保育所とはどういう内容なのかもお知らせします。

認証保育所とはどんな保育所なの?

保育所とは、東京都が認可して、必要な財政・職員などの支援を責任もってする中で子そだてするところです。自治体の子そだて責任を明記してある自治法に基づいて児童福祉行政を進めています。それだから、安心感や信頼感が担保されるのです。
 しかし、認証保育所は認可外の保育園ですから、自治体の責任はありません。
支援は運営費補助と、駅に近いところは施設開設時の補助だけです。職員はもともと少ないうえに有資格者は半数程度でいいとなっています。保育時間は一日13時間以上開けていることが条件で、一時預かりも出来ます。南が調べた目黒駅のすぐ近くで昨年夏オープンした保育所は、月180時間以上、120時間以上、90時間以上と設定され、時間によって年齢別に保育料が決まっています。たとえば、〇才児で月180時間以上の保育時間の場合は6万5000円です。しかも消費税もかかります。
これは認可保育園の3〜4倍も高く長く払い続けられる方がどれだけいるのでしょうか。

区の答弁は自らを否定するもの?

区は、認証保育所を「多様なニーズに応えられる」とお勧めしていますが、これでは、今まで実施してきた認可保育園の事業を自ら否定するものです。
 品川区は、数年前から、年末保育、休日保育、延長・夜間保育、病後児保育など多様な保育を積極的に進めています。一時保育もとっくの前から実施し、しかも、定員を一割近くもオーバーして入所させています。
子どもはぎゅうぎゅうづめにし、保育者は神経を使い果たし、双方にとってけっしていい状態とはいえない保育園になっています。
 それまでして、区民の多様なニーズに応えた保育をしているのに、なぜ今さら、多様なニーズに応える保育園だと言って認可保育園を増やすのではなくて、認証保育所を広げるのでしょうか。
公費による支援が認可保育園に比べて少なくて済むというのが本音ではないかと思います。

認可保育園の増設こそ区民の願い

認証保育所のクラスわけは、0〜1才児がひとつ、2〜5才児がひとつの二クラスです。時には異年齢のあそびも大事ですが、やっぱり年齢ごとのクラスで過ごすことは落ち着いた生活になり、とても大切なことです。
 区は、子どもの成長を健康で健全に発達させる責任があります。だからこそ、児童福祉法で子そだてに責任を持つよう求めているのですが、
すでに区は責任を放棄しようとしています。
 引き続き、この問題に取り組んでいきます。

南恵子の本会議質問が終わりました。

 答弁について今回は保育園ですが、順次報告します。

100億円あれば小中一貫校問題
30人学級がすぐにも実現!

区立小中学校の学級定数は、いまでも40人のため、実際には30人前後いても教師の人数は少ないのです。
 最近、国は学級編成を自治体で柔軟に対応していいと決めたために山形県でも岡山県でも率先して進めています。
 品川でも30人学級は区民の切実な願いになっていますが、7億円の予算で実現可能なことが調査でわかりました。ところが区は、100億円もかかる小中一貫校計画を強引に進めはしても、区民の願いには背中を向けています。
100億円あれば、10年以上の人件費を確保できるはずなのに、やろうとしないのです。
しかも、本会議で区民の声を聞くといいながら、「全て区民の声を聞くことは行政を停滞させるだけ」などと発言しています。こんな区政でいいのでしょうか。

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日時 3月19日午後7時〜
会場 南恵子事務所
あらかじめ、電話などでご連絡をお願いします。
  連絡先 3790−1523  南恵子事務所