歩きたばこや空き缶のポイ捨て禁止に賛否両論
警察でもないのに自治体が罰金とるなんて?
今定例会で、区は『品川区歩行喫煙および吸殻・空き缶等の投げ捨ての防止に関する条例』を提出しました。賛否ある中で、罰金まで科す内容に戸惑いを感じます。皆さんのご意見を伺います。
区議会の区民委員会に、『品川区歩行喫煙および吸い殻・空き缶等の投げ捨ての防止に関する条例』が提出され審査しました。
すでに千代田区が昨年の十月から実施しており、テレビなどで区民や歩行者とのトラブルの場面や罰金についてのいろいろな意見があることなどが報道されていました。千代田区の条例はチラシの配布に関しても規制があります。
品川区の説明は、五年前に制定した『品川区吸い殻・空き缶等の投げ捨ての防止に関する条例』では、効果がなかったこと、また、歩行喫煙によるやけどなどの被害が発生していること、それらの危険から守るために罰則をともなう取締りを求める声がたくさん寄せられていることなどを挙げて、応えるために今回、新たな条例改正を行なうというのです。罰則は一万円、大井町や五反田などの駅周辺と、いくつかの繁華街を指定して歩行喫煙などを禁止をします。
また、区長の責務として具体的な施策を区民とともに進めること、区民の責務は、自宅周辺の清掃、自主的な美化活動を進めること、区などの施策に協力することを求めています。更に、事業者の責務もあり、消費者への啓発や容器の回収などの措置を講ずるよう求めています。
さまざまな意見が続出
区民委員会の審査で、各会派からもたくさんの意見が出ました。
例えば、第九条に書いてある「何人も、公共の場所において、歩行中に喫煙をしないように努めなければならない。」の文中の「歩行中」とは、「立ち止まって吸っていると言われれば該当しないのか」など、細かい部分も含めるとたくさん出されました。
日本共産党は、もっと区民の間で議論をすることなしに罰金を科すような条例は自治体として好ましくないことを強調しました。少しづつではあっても喫煙については、喫煙者のマナーも定着しつつあります。分煙も喫煙場所の設置も始まっています。マナーを守っていくよう啓発に努めることを強調し、態度は保留にしました。
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