子どもの日をすぎて
連休の最終日は子どもの日でした。家族そろって過ごす時間は少ないのが『普通』のなか、みなさんはどう過ごされましたか? 私が子どもの頃に過ごした小学校は、百年余の歴史をもつ学校でした。一クラス48人くらいの大きな集団で勉強していました。今は懐かしい思い出です。3月に43年ぶりにクラス会を開きましたが、どなたも面影を十分残したいい顔になっていました。 戦後の混乱の中、戦争をしない国を作るために「教育」は国民にとって何よりも大きな関心になっていました。そのような時代だから、クラスに大勢いてもみんな仲良しで、一緒に遊んでいました。ゆたかな家庭の子どもも、貧しい家庭の子どもも同じ友達として仲良く遊べていました。 今日、集団で遊べない子どもの姿があるといいます。また、自分の存在を見つけられず、イライラしたり不安を強めたりという子どもの状態は、何とか改善しなくてはいけないと強く思います。 一方、5月4日、渋谷で高校生が「ノー・ウォー」と訴えながら平和行進をしたという記事を見ました。 「わたしたちの未来に戦争はいらない」と、明確な反対の意思を示せるのを心強く感じます。 子どもも大人も「平和」を守るためにともに手をつなぎ、自分の意思ではっきりと発言できる社会をつくるためにわたしも頑張らなくてはと思います。 どの子にも行き届いた教育をすすめるには ここ十年で不登校の子どもは倍増したといいます。品川では一八〇人くらいいます。学力問題も深刻です。区はこの間、学校選択制や特色ある学校づくりとして小中連携教育などを進めています。また、一貫校問題も強引に準備しています。しかし、大きく父母の願いは、「自分の子どもが楽しく通える学校であってほしい」「学習についていってほしい」ことです。 これらの願いに応えるには、30人学級の実現こそです。昨年度、全国の自治体で取り組まれ始めました。岡山県の小さな町は、財政的に厳しいが、町で育つ子どもたちをゆたかに育てることは『財産』だという気持ちを持って進めているようです。 大切な考え方だと思います。 品川区もこのようにしたいと思います。 |