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南恵子 お元気ですか南恵子です。 2003年6月1日発行
第780号


共産党から委員長を取り上げ?
品川区議会 各派幹事長会が粉糾
共産党には委員会1、副委員長2で決着

 品川区議会は5月の連休明けから会派届や各派の役職、議会の役職の割り当てを決めるための協議を行ないました。

 この話し合いでは、日本共産党に役職を渡さないーーという露骨な動きがありました。日本共産党の議席がひとつ減ったこと、共産党外しの勢いが選挙後も強くなっていることなどがあるようです。

 しかし、品川区政は長い間にわたって、会派の大きい順に議長や副議長をだすという『よき慣習』がありました。四年前の改選後から『ドント方式』で、各会派の役職数が決まるようになりましたが、今回はこられの考え方を破って反共を押し通すというものでした。

 わが党は、繰り返し議員団会議を開き、「他党の数の力を借りての不当なやり方は受け入れられない。今までどおりの慣習やドント方式で決めるべきだ」という考え方で一致し、各派幹事長会に望むことを決めました。また、繰り返し開かれた非公式協議で、共産党には委員長一、副委員長は二という案がだされましたが、ドント方式の場合と同じ数でしたので受け入れることにしました。

共産党には委員長はやらない---という不当な発言を許さないために

 各派幹事長会に参加している自民・公明・区民連合などの委員は、「共産党は委員長を務めているのに、本会議で行なった委員長報告に反対やきけんをすることがある。区民にとってわかりにくい。検討が必要だ。」との意見を述べました。

これは、三月の議会で提案された「(通称)ポイ捨て条例」に区民委員長を務めていた南のことを指しています。「ポイ捨て条例」とは、歩きたばこやたばこのポイ捨てを禁止する条例の制定の議論です。この条例の趣旨は理解できるものですが、区民間での議論がひつようなのにその努力をしないうちにたばこを捨てたら罰金をとる (一万円、当面は千円)という内容の条例です。

  わが党としては、もっと区民間での議論が必要なこと、その努力をすること、罰金を簡単に科すのではなく区民が主体的に行動できるようにすることなどが必要と考えます。それらの努力なしでは賛成できないと考えました。皆さんはいかがでしょうか。

 また、委員長の立場ですが、委員会では各委員の議論・審査の進行や整理することが努めですので意見は表明しません。

 本会議での委員長報告はできるだけ公正にまとめる努力をしてきました。そして本会議で委員長報告をしますが、報告した後は委員長の役職ではなく区民から付託された一議員としての立場に戻りますから、区民委員会での議論に対して、賛成か反対かは議員としての個人の立場で態度を表明します。

 したがって、各派幹事長会で出された「本会議でおこなった委員長報告に反対や棄権をするのは問題」などという意見は、まったく道理のないことです。他党議員の見識も問われます。

各派役職
共産党委員長は街づくり
副委員長は文教委と清掃制度特別委

議論噴出のすえ、次のように役職が決まりました。

議長・築館武雄、
副議長・藤田二郎、
監査・本多健信と本間隆

常任委員会
総務・(委員長) 鈴木真澄(自民)
    (副)中島美恵(公明)
区民・(委員長)高星正利(区民連合)
    (副)田中豪(自民)
厚生・(委員長)塚本利光(自民)
    (副)飯沼雅子(共産)
建設・(委員長)林和也(自民)
    (副)金高政男(区民連合)
文教・(委員長)堺直隆(公明)
    (副)石田秀男(自民)

特別委員会
清掃制度・(委員長)山路良成(公明)
       (副)菊地貞二(共産)
       (副)土井洋一(区民連合)
行政改革・(委員長)須藤安道(自民)
       (副)川西絹子(無所属)
       (副)藤原正則 (無所属の会)
街づくり・(委員長)宮崎克俊(共産)
      (副)原まさみ(自民)
      (副)嶋邦子(公明)