共産党から委員長を取り上げ? 品川区議会は5月の連休明けから会派届や各派の役職、議会の役職の割り当てを決めるための協議を行ないました。 この話し合いでは、日本共産党に役職を渡さないーーという露骨な動きがありました。日本共産党の議席がひとつ減ったこと、共産党外しの勢いが選挙後も強くなっていることなどがあるようです。 しかし、品川区政は長い間にわたって、会派の大きい順に議長や副議長をだすという『よき慣習』がありました。四年前の改選後から『ドント方式』で、各会派の役職数が決まるようになりましたが、今回はこられの考え方を破って反共を押し通すというものでした。 わが党は、繰り返し議員団会議を開き、「他党の数の力を借りての不当なやり方は受け入れられない。今までどおりの慣習やドント方式で決めるべきだ」という考え方で一致し、各派幹事長会に望むことを決めました。また、繰り返し開かれた非公式協議で、共産党には委員長一、副委員長は二という案がだされましたが、ドント方式の場合と同じ数でしたので受け入れることにしました。 共産党には委員長はやらない---という不当な発言を許さないために 各派幹事長会に参加している自民・公明・区民連合などの委員は、「共産党は委員長を務めているのに、本会議で行なった委員長報告に反対やきけんをすることがある。区民にとってわかりにくい。検討が必要だ。」との意見を述べました。 これは、三月の議会で提案された「(通称)ポイ捨て条例」に区民委員長を務めていた南のことを指しています。「ポイ捨て条例」とは、歩きたばこやたばこのポイ捨てを禁止する条例の制定の議論です。この条例の趣旨は理解できるものですが、区民間での議論がひつようなのにその努力をしないうちにたばこを捨てたら罰金をとる (一万円、当面は千円)という内容の条例です。 わが党としては、もっと区民間での議論が必要なこと、その努力をすること、罰金を簡単に科すのではなく区民が主体的に行動できるようにすることなどが必要と考えます。それらの努力なしでは賛成できないと考えました。皆さんはいかがでしょうか。 また、委員長の立場ですが、委員会では各委員の議論・審査の進行や整理することが努めですので意見は表明しません。 本会議での委員長報告はできるだけ公正にまとめる努力をしてきました。そして本会議で委員長報告をしますが、報告した後は委員長の役職ではなく区民から付託された一議員としての立場に戻りますから、区民委員会での議論に対して、賛成か反対かは議員としての個人の立場で態度を表明します。 したがって、各派幹事長会で出された「本会議でおこなった委員長報告に反対や棄権をするのは問題」などという意見は、まったく道理のないことです。他党議員の見識も問われます。
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