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南恵子 お元気ですか南恵子です。 2003年7月13日発行
第786号


はたらく女性を支援
子どもの看護のための休暇
文教委員会  条例採択

 六月三十日に開かれた総務・文教両委員会で、「子の看護のための休暇制度」として病気などのときに休みを取れる制度の制定を定めた条例が全会一致で採択されました。

 区の職員と区立幼稚園教諭を対象とした新たな休暇制度が設置されます。

  その内容は、小学校入学前の子どもが病気やケガをした時に五日の範囲で取得できます。

 そもそも、2年前に「育児休業介護休業、育児または家族介護を行なう労働者の福祉に関する法律」が改正され、事業主は小学校入学前の子どもを養育する労働者に対して、看護のための休暇を与えなければならなくなりました。

 これを受けて、国家公務員は昨年の四月から制度が導入されました。そして、特別区は昨年の十月に「子の看護のための休暇の導入の検討も必要」という人事院勧告が出され、今回の措置につながりました。

有給休暇があるのになぜ新たな休暇なのか ---自民議員

 自民党議員は、「子育てしやすい環境というのはわかるが、有給休暇が二十日ある、そのなかで消化できないのか。」と発言。

 働きながら子育てする大変さを解消するための対策であることを理解しているのでしょうか。有給休暇さえもとりにくい現状に加えて、働く女性は他の社員より保育園の送り迎えで退社時間を早くせざるを得ないなど、日常的に肩身の狭い状況です。また、他の人より休暇を多く取ればリストラの不安も出てきます。

 社会全体が子育て支援策を求めている時代に、働いている女性に理解を示さない発言は残念といえます。

ペットポトル・乾電池の回収

 ペットボトルの資源回収は、コンビニなどの店頭回収と学校などの拠点回収で行なわれていましたが、七月より地域の集積所などでもモデル回収することにしました。

 モデル地域は、八潮団地と平塚、中延、西中延、東中延の一部です。 ペットボトルは、キャップやラベルをはずし、軽くゆすいでつぶしてから、週一度の資源回収日に朝8時までに集積所に出します。

キャップもリサイクルを

 南は、はずしたキャップもリサイクルできるはずなので、一緒に出せるのかを質問しました。しかし、答弁は、キャップのリサイクルはしないので分別ごみに出すようにしてほしいーーというのです。

 キャップをつけたまま出すと潰れないため、容量が小さくならず、運搬コストが高くつくからはずして出すというのが理由のようです。

 以前、清掃リサイクル特別委員会でペットボトルのリサイクル工場に視察に行きましたが、そのとき、キャップもリサイクルしていました。『リサイクルできるものはできるだけリサイクルをする』という考え方を基本にするべきであり、区は当然その立場でいるはずです。

 リサイクルに出すときに、キャップをはずして出すよう区民に周知し、理解を得る努力をするべきですし、現に、カセットコンロ用のガスボンベなどを出すときは、「使い切って出すように」と周知の努力をしていますので、同じようにすればいいのではないでしょうか。

 できるだけごみを出さないというスタンスでリサイクルを進めているのに、ペットボトルのキャップはごみを増やすものになってしまいます。