学童保育クラブがなくなる・・? 6月30日の厚生委員会で、39館ある学童クラブ全てを区立小学校内にすまいるスクールとして移行するという計画を明らかにしました。学童保育クラブはまったくなくなってしまうものです。 学童保育クラブとは、共働き家庭の小学校一年生から三年生までの児童を、教員資格のある児童厚生という指導員が、集団的な遊びなどを通して放課後の生活を保障し、成長発達させることが目的です。 家庭的な雰囲気のなかで指導するので、子どもにとっても安心していられる居場所です。 また、異年齢の集団で過ごすため、小さい子はお兄さんやお姉さんの姿をみて色々学びます。遊びはSけんやけんだま、一輪車など多彩です。 南も働きながらの子育てで利用しましたが、安心して預けられることと、子育ての悩みも分かち合えるところなど、親として支えになる施設です。 たとえば、習い事をさせたいとか、しかり方、しつけはどの程度厳しくすべきかなど、子育てで悩むとき気兼ねなく相談できます。子どもの悩みにも適切に指導してくれて、親が知らないことでも、指導員はよく知っているとか、本当に子育てにとってなくてはならない施設です。 最近は希望者が広がり定員オーバー気味 ここ数年前から、学童保育クラブに入会したいという希望は高まっており、地域によっては、施設の定員を大きくオーバーしています。 区は、「入会希望は増加し、地域的に入会困難な状況があり、定員の弾力化を測り柔軟に対応しているが、既存の制度のままでは限界となりつつある」として、すまいるスクールへの移行を打ち出す理由にしています。 すまいるはスクールは職員削減目的に 数年前から自民党などがしきりに「学校内に学童施設をつくれ」と主張してきました。また、学童クラブは午後にならないと子どもがこないため、仕事は半日程度なのに、「朝から正規職員がいるのは無駄な経費がかかる」という理由をつけて、職員削減も主張してきたのです。 これを受けて区は、一昨年からはじめて、四つの学校内に『すまいるスクール』を開設。担当部局を福祉部から教育委員会に変えました。今年は十五校に増やし、来年と再来年で十校づつ増やして、全ての学童保育クラブをなくすという方針を進めています。 それでは、すまいるスクールとはどのような内容なのでしょうか。 小学校に在籍する全ての子どもが登録できます。学校の授業が終わった後、学習やスポーツ、遊びなどを行ないます。指導は正規職員が一人ばよく、あとは非常勤職員のみです。 子どもの心が育っていない深刻な実態がある---自治体の役割が強く求められるを 区は、区内の全ての子どもを対象にした事業だと強調し、希望する子ども全員が入れると言います。しかし、一人一人の子どもの心をどこまでつかんで対応できるというのでしょうか。 今日、子どもに起きている問題は、大人が子どもとしっかり向き合って心を開かせて話を聞かないとつかめないほど深刻な状態です。集団で取り組む方がよいケースと、個別指導が必要なケースと色々あります。 単に居場所作りだけでは、後に後悔することにもなりかねないと心配します。 日本共産党・東京三区国政対策委員長 七月十六日、JR大森駅・水神口で、南恵子はおおぬき清文国政対策委員長と一緒に早朝宣伝をしました。 南がはじめは挨拶し、イラク戦争に自衛隊派遣は憲法違反だと訴え、ストップさせようと訴えました。 おおぬき清文さんは、消費税問題や社会保障の後退などについてわかりやすく話しました。 消費税は、多くの国民は歓迎していないこと、それにもかかわらず、自民党などをはじめ与党は引き上げは当然という方向で議論を進めようとしていること、しかし、景気回復にならず、国民生活を更に壊すことだと指摘しました。 また年金の改悪や、夏のボーナスから健康保険・雇用保険・厚生年金保険の保険料などがガッポリと天引きされていることなど、国民の寒々とした財布から更にお金を取り上げるひどい政治の実態を変えようと力強く訴えました。 |