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南恵子 お元気ですか南恵子です。 2003年8月31日発行
第792号


公募して臨海斎場に決まりました
オープンは来年一月

  品川・大田・港・目黒・世田谷の五区でつくった臨海部の広域斎場の具体的な運営が決まりつつあります。

 八潮団地から見える葬祭場は、来年一月からオープンできるよう工事が急ピッチで進められています。

 八月二十六日の区民委員会の報告によると、五百五十八名の応募の中から施設の名称を「臨海斎場」に決めました。

 これからは、駐車場工事と庭園の造園・植栽工事が行なわれます。

 障害者の働く場の確保をするよう努力もしています。例えば、品川区内の福祉法人を利用している障害者の方たちが、骨壷などの陶器製品をつくっていますが、それを販売できるようにしたり、売店などの販売活動を障害者団体に提供をしたり、清掃業務などもお願いします。これは、わが党も主張していました。

安すぎる?委託料

 また、施設の管理運営業務と火葬業務は民間業者に委託する予定で、委託先の選定が終わったところだといいます。

 わが党は、人間誰でも必ずお世話になる施設なので、利用料はできるだけ安く設定するべきだと思いますし、その仕事についている方たちは民間ではなく、(準)公務員並の待遇を求めました。特に、火葬業務は大変苦労の多い仕事ですから。しかし、設置主体の臨海部広域斎場組合(五区の議長と区長が構成する)は、民間に委託することを決めました。

 そして、五月に希望企業を募り、企画案を条件をいくつか入れて提出を求めました(プロポーザル方式)。

 その結果、委託先が決まったという報告でした。南は、見積り額について質問しました。左の表をご覧ください。15年度見積り額は来年1〜3月の三ヶ月間の額ですが、16年度の一年間と比べると2・5倍程度に過ぎません。今、効率性を求めるあまり正当な価格ではなく、極端ともいえる金額を設定せざるを得ず、業者は泣かされています。公的な分野に効率性を持ち込むと、景気回復が進まず不況に拍車をかけルことになります。安ければいいという考え方では共倒れにつながりますので、慎重にするべきではないかと主張しました。

 区は、企画書提出にあたって、参入業者には条件を伝えてあり、それをできるということで請け負っているはずだから、無理ではないといいます。本当にそうでしょうか。




水害対策に前進・東京電力に改善させる
大雨ごとに東電の敷地から水が大量に流れて困る

 南大井3丁目地域は大雨が降ると浸水被害が発生しやすいところです。今年は、長雨や大型台風などがあり被害が心配されましたが、秋の台風シーズンに不安は隠せません。東京都下水道局所管の工事設計が秋には明らかになりますが、今回は、東京電力大井変電所の問題が解決された報告です。

 7月に区の下水道担当課長より、東京電力大井変電所内敷地にグレーチング(排水用側溝)が取り付けられた旨の報告がありました。

 これは二年ほど前、南が街頭宣伝をしていた時に、東電変電所のすぐ近くに住む方から要請が寄せられたものでした。要請の内容は、大雨が降ると水害被害が発生しやすいので、東電変電所からもザーザーと周辺の道路に水が流れ出てくるのでたまらないから、何とか直してほしいというものでした。

 よく見ると、東電の敷地は数十センチ高く盛土されています。そして、敷地内が全面的にコンクリート打ちされているため、雨が降っても浸透していかず、加えて排水溝がないため、雨水が周辺の道路に流れ出るのですから、訴えられた方の気持ちはよく理解できました。

 区の管理している施設なら直接区へ要請すればいいのですが、東京電力の管理なので、この訴えを解決するにはどうしたら効果的かを区の担当課長に相談しました。

 その結果、区から東電に話を伝えること、同時に、水害被害にあった住民からも直接、東電に改善の申し入れをするというふたとおりの対策を同時にすることがよいと一致しまし、その努力を双方で行ないました。そしてようやく実現したのが、左上の写真のグレーチングです。設置されたグレーチングは、入り口と敷地内の二箇所です。

 今後、この設備したグレーチングの効果はどうかについてしっかりと見ていきましょう。