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南恵子 お元気ですか南恵子です。 2003年9月14日発行
第794号


独自のクレジットカード・子育て支援・大道芸など
京都市・宇治市・名古屋大須各商店街
区民委員会 行政視察で調査

 九月一日から三日間の日程で、区民委員会は視察に行きました。

  視察目的は、商店街の活性化策と環境・ごみ問題です。今回は、商店街問題について報告します。

 商業問題で調査に訪れたのは、京都市、宇治市、名古屋市の大須地区です。規模の大きな商店街ですが、不況で売上が期待できない時だけに知恵を出し合って元気に頑張っている姿がありました。

『きょうと情報カード システム』

 京都では、十年前からクレジットカードの一括処理を目的として、情報システムを立て挙げました。8商店街380店舗で始まり、今日では、42組合1300店舗が加盟するほど大きく成長しています。

 最近は、誰でもクレジットカードを持っています。しかし、店舗側にとっては多種のカードがあるため、事務処理が大変なこと、また、手数料をそれぞりに払わなければらず、カード利用に消極的になっていたようです。この苦労を、情報システムの導入で一括処理し解決に。

  また、全国からの注文にも応えられるよう宅配サービスにも情報ネットシステムを導入しています。

  この部分は、品川区内の商業活性化に大いに生かせるのではないかと思います。

 また、市民と開発業者、行政がそれぞれパートナーシップをとって協議型街づくりを進めるようガイドラインをつくっています。

商店街に子育て支援のスペース

 宇治市は、京都郊外の平等院鳳凰堂がある静かな町です。 商店街の空き店舗を活用して、NPO法人「働きたい女たちのネットワーク」が、親子広場『つむぎ』を開設し、買い物するときなど子どもを預かったり、子育て支援の交流などをしています。商店街が家賃を負担し、利用者は500円を払えばいいというものです。しかし、運営はかなり厳しいようです。

大須大道町人祭で集客

 名古屋大須地区は400年の歴史のある門前町です。ひとつの商店街だけでなく12の路線商店街が一帯として大須地区を形成し、年1回づつ『大須大道町人祭』を開催しています。このイベントには近隣だけでなく大勢くるようです。

 また、驚くのは、空き店舗がわずか3しかないそうです。8年前は24ヶ所もあったようですが、まちづくり委員会をつくり対策をとって今日にいたっているということでした。いまでは、この地域に店を出したいが店舗を貸してくれないという実態だといいます。

 単位商店街だけで苦労するのではなく、各商店街が一体となって知恵を出し合い、話し合って合意を進めていくことが大事だと思いました。

教育委員会 小中一貫校の審議に傍聴者をはずす
秘密会とした教育委員会に『抗議』

 九月九日に開いた区教育委員会は、第一の議題に「大井地区における小中一貫校の選定について」が上がっていました。南は、鈴森小・中学校の一貫校計画があるので傍聴に行きました。

  できる子、できない子をつくる一貫校計画は、いまや全国に広がっています。まだ、教育的効果が出されていないのにすすめていくのですから大問題です。

 品川区の場合、五反田地域につくり、それに続いて大井地域で計画するものです。以前のニュースでも報告しましたが、原小学校と伊藤中学校で一貫校計画を進めるか、あるいは、鈴森小学校と鈴森中学校にするか決定されていません。

 先日、ある連合長会長さんに意見を伺うと「子どもの教育問題は深刻で、なんとか改善しなくてはいけない。地域が学校を育てているので、少しでも良くなれば協力したい」と話してくれました。

 連合長会長やPTA会長たちに説明会を開いてきましたが、その後、教育委員会の中で検討し、九日の委員会で結果を報告しながら審議をするのですから、秘密会にする必要など何もないと思います。

 また、秘密会にする理由として、忌憚ないご意見をいただくためにーーといいますが、聞かれてまずいことがあるのでしょうか。時代逆行もはなはだしいと思います。

 全国に先駆けて進めるほどの『自信作』であるなら、堂々と区民に理科を求めるべきでしょう。それが出来ないのなら、強引に進めるべきではありません。

抗議の意を込めて「申し入れ」をする

  小中一貫校問題を秘密会にしたのは今回だけではなく、七月のときも荘でした。そこで、今回は抗議の意をこめて「申し入れ」をしました。

 その内容は、
1.秘密会にした理由を明らかにすること、
2.全会と今回の委員会で出された主な意見を明らかにすること、
3.今後は後悔すること、
4.区民対象の説明会の開催などです。
こういう事態を見聞きすると、教育委員の公募を今後の重要な課題にする必要があると思いました。