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南恵子 お元気ですか南恵子です。 2003年10月12日発行
第798号

minami@jcp-shinagawa.com

建物の耐震診断に助成を「検討したい」と答弁
長年の願いみのりうれしい

 阪神淡路大震災以降、マンションなどの耐震診断が安心して暮らせる何よりの保障だとして、切実な要求になっていました。この問題を実現させるために質問に取り上げました。

 阪神淡路大震災の教訓は、仮設住宅ではなく住み慣れた自分の家で暮らすほうが同じ避難生活でもストレスガ少ないということのようです。

  また、全半壊したマンションを建て直すのには居住者の合意形成に大きなエネルギーがかかります。費用の調達もスムースに出来る人とそうでない人がいます。それらの苦労をするより、耐震診断を事前にしておいて倒壊しない建物にしておくことの方がどれだけ合理的かということです。

すでに十六区で実施

 この質問をするに当たって他区を調べると、半分の十六区ですでに助成制度があることがわかりました。

 対象は木造住宅と非木造の昭和五六年以前の建物です。建物診断を実施することで区民の防災意識が高まるというのが導入の理由でした。

 助成額はまちまちです。品川区はこれまでは「自分の財産は自分で守る」という考え方に固執してきましたので、わが党が繰り返し取り上げてきたのになかなか実現できませんでした。

制度実現は「検討したい」

 今回は他区の実態を紹介しながら、先に述べた安心・安全の考え方にたって質問したので成果としてかちとれたのです。南の質問に担当課長は「検討したい」と答弁。長年の要求にようやく一歩前進できました。

 木造だけでなく非木造にも対応できるよう、また、家具の転倒防止も実現できるようにさせたいと思います。

自民党の横暴に決算委混乱
アルゼンチン問題をとりあげた事が問題だと

 10月6日から決算委員会が始まりました。初日の6日、3人目の菊地議員の質問中、自民党塚本議員が動議を出し、議事がストップ。再開は午後3時でした。7日も昼から始まる異常さです。

 決算委員会は午前十時から始まり予定では、午後五時十五分までです。ところが、自民党はこの決算委員会の審査開始を二日間にわたって大幅に遅らせる前代未聞の暴挙を行ないました。

 真相は、決算委員会初日の三人目に質問に立ったわが党菊地議員の質問について、議事進行動議を出しました。菊地議員は、アルゼンチン国債問題のその後の経過と、当時、危険性を知ったうえで購入したことについて監事をしている収入役に質問をしていたのです。

 ところが塚本議員曰く、アルゼンチン問題は区の外郭団体である文化振興事業団が起こした問題で別人格だから、決算委員会で審議は出来ないというのです。区行政ではなく第三セクターが、区民の税金を毎年補助金として投入しているのですから、審議できないというのはおかしいことです。しかも、この問題が発生してから人事の変更はしましたが、当時は区長が理事長をしていました。また、副理事長や監事は助役と収入役が今も務めていますし、事務局長は区の部長級が天下りで就任しています。

 塚本議員の発言のように質問すら出来ないというのはまったくおかしな話で道理がありません。外郭団体と区との仕分けをしながら質問するよう工夫したいと思います。

収集の努力せず開会を遅らせる

 それにしても、初日は三時間遅れたうえに、二日目は二時間も開会時間が遅れました。これには、他会派の議員もカンカン。自民党の横暴さには道理がありません。

 初日の混乱の収集は理事会の合意のうえできちんとつけたはずでした。それは、二日目の開会前に、委員長と副委員長がそろって各会派に説明に回り、十時の定刻には委員会を開くという申し合わせだったのです。

 ところが、二日目の朝になると決めてあったことがストップになり、自民党は、開会時間直前の九時四十分に議員総会を開きました。十時になっても終わないため、決算委員会を始められなかったのです。

 自民党の会議は一時間経っても終わらず、何が自民党の中で問題になっているのかまったくわからない状況だったのです。その後しばらくして理事会が開かれ、さらに断続的に開かれてようやく事態収拾に向かいました。

 自民党の横暴さにと何の謝罪もないことに憤りさえ感じると言う声がたくさん聞かれましたが、その通りです。