ダイオキシン発生を知りながら運転 高濃度のダイオキシンに汚染された大阪能勢町のごみ(ドラム缶1702本)を、わざわざJRで八潮3丁目にある(株)シンシアに運び焼却処理するという計画がわかりました。 「大阪のごみをなぜ品川で処理するの?」という疑問が大勢の方から聞こえてきます。 まず、左記の『これまでの経過』をご覧下さい。 昨年の10月に豊能郡環境施設組合から品川区にシンシアで処理する旨の通知があり、区は「住民感情を考慮すれば困難、慎重に検討を」と回答をしましたが、後に、「法的に拒否する根拠がない以上、拒否できない」と事実上受け入れました。 東京都も「問題はないと考える」と都民に知らせもせず受け入れました。 なぜシンシアなの なぜシンシアでの処理なのでしょうか。 南は、3月18日、施設組合へ八潮の住民と調査に行ってきました。 対応した環境監の説明は、シンシアに決めたことについて、技術が高いこと、積極的に情報公開している事、環境ISOを取得していること、また、近隣住民と良好な関係が保たれていることなどを挙げていました。 ごみは発生した自治体の中で処理するのが原則です。 大阪から品川まで運搬する途中で、なんらかの事故が起きた場合はどうするのでしょうか。この点を、党都議団が環境省廃棄物対策課に問い合わせると、「高濃度なダイオキシン汚染物を、大量にしかも長距離輸送することはまったく前例のないケース。輸送途中の二次汚染も心配される」という回答でした。 3月21日に八潮自治会連合会が実施した、シンシアの見学に南は住民とともに参加しましたが、処理について質問すると「受け入れは白紙だ」と説明に当たった方が回答しました。これは、施設組合や品川区の話とは違っており、つじつまが合いません。一体どうなっているのでしょうか。
ダイオキシン汚染物の焼却はなにが起きるかわからない 高濃度に汚染されたダイオキシン汚染物の処理は、来年1月〜10月までの間に毎月30トンづつ焼却するといいます。すぐそばに住んでいる八潮の住民にとって、排出ガスは安全なのかなど心配になります。 専門家は、今の技術では焼却によって何が起きるかわからないと言います。 高温で加熱した砂と一緒に瞬間的に廃棄物を燃やす流動床炉は、ダイオキシンが検出された所沢で使用されていました。また、シンシアで設備されている高温溶融処理という技術は、瀬戸内海の豊島(ごみの島で有名になる)で使われていた設備と同じ技術ですが、二度の爆発を起こし操業停止になっています。 このように、今日の技術は安全性が確立していないので、すぐそばに団地のあるシンシアで処理するのは危険だと言えます。どれだけ安全なのか、処理技術の確実性はどうなのかなど、わたしたちはきちんと知る必要があります。
説明会を開く必要があります ましてや、ダイオキシンの影響は自分の体だけでなく、子ども・孫・ひ孫と代々受け継がれていく程、さらに濃縮されていくというのですから、きちんとした説明を受けたいと思います。 品川区はもちろんのこと、施設組合やシンシア、施設組合から処理を受託した(株)クボタは、住民にきちんとした説明をするべきです。 費用と時間と危険をかけてシンシアに処理させる理由は何なのか、他の方法はどう検討したのかなど真摯に八潮住民の疑問に応えるべき ではないでしょうか。 区議会の予算委員会で、南が質問したときに、担当課長は「施設組合は説明に参りますと言っている」と答弁しています。 八潮自治会連合会は、住民のために積極的に取り上げてほしいと思います。住んでいる私たちが、声を挙げることがまず大事です。ご一緒に運動をしましょう。右記の報告こんだん会にぜひおいでください。 |