議員定数削減は当面見送りに
慎重な審議を現状維持を削減すべき

 前年度の行革委員会で議員定数の削減が議論されましたが、3っつに分かれたため結論は出せませんでした。議員の責任は何か、区民の代表としてどう活動するかの視点で考えたいと思います。

 特別委員会は、議運でテーマを決めて1年の任期内で一定の結論を出します。

 行革特別委員会も同じルールで「議員定数に関すること」「電子区役所に関すること」をテーマにして議論しました。

 「議員定数に関すること」は最後の委員会で次のように確認されました。

  1. 大変重要な課題であり、性急に結論を出すことはさけるべきで、議会運営委員会、全員協議会等での議論を行うなど、さらに慎重な審議を踏まえ、結論を出すべきである。
  2. 区の行財政改革の推進役として、議会は議員定数を削減すべきである。区民の代弁者である区議会議員は、常に議員定数の削減を視野に入れ活動する必要がある。
  3. 法定数より4名削減している現在、これ以上削減すれば、区民の声を遠ざけるものとならざるを得ず、当面、現状の議員定数を維持すべきである。

 今回の議論で結論は出ませんでしたが、「しかるべき時期にさらに調査を行い、もっともふさわしい定数を議論、決定すべきものと考えます。」となっていますので、近い将来にまたテーマになるでしょう。

議員の役割とは何
あらためて考えたい

 議員は、いうまでもなく区民から選ばれた代表で、区民の意見を受け止めて、それを実現させるために条例を作ったり審議します。
議員数を法律で定めているのは、その仕事の重さからです。

 公明党の主張のように、「行財政改革の推進役」として議員を位置付けるのであれば、究極的には必要なくなります。行革の意味は、限りある財政を区民生活を守るために効率的に使う事をいいます。そして、議会の役割は、しっかりとチェックをすることです。議員の数が少なくなれば、チェックも薄くならざるをえず、区民の代表としての役割を果たしにくくなります。

区民生活の厳しい実態に接して
病気・高齢化・失業のなかで一層の深刻さが

自民・公明の政治では
健康に暮らせない

 南は地域回りや相談活動の中で、区民生活の実態が深刻になっていると強く感じました。

 例えば、祖父母が孫を育てている家庭を訪問した時に聞いた話をご紹介します。病気がちな祖父の看病に祖母が痛い足を引きずって見ています。
「おじいちゃんの年金は、おじいちゃんの病気に使うので、生活費はおばあちゃんの年金でと孫たちに言ったの。」
医療費が高くなったうえに、年金が少なくなったら、生活にまったくゆとりがなくなり、健康にも影響がでてきます。「私の体がだめになったら、誰がおじいちゃんや孫の世話をするのかと考えたら不安になる」といいます。

 また、パーキンソン病など複数の病気を抱えた1人暮らしの母親のところに、失業した息子がきて一緒に暮らしはじめたものの、生活費が厳しくなっているとのこと。「立っていられないので座ったままでいい?」と言うほど体が辛そうでした。玄関先に座り込んで、自分の健康状態や息子さんの話などをしてくれました。室内は、布団を敷いたままだったので、日常的に寝たり起きたりという生活のようです。

 さらに、がん治療の費用が高くて「息子に申し訳ないと思っている」と話す方にも会いました。

 この方は、長男と一緒に暮らし、生活の面倒を見てもらっています。次男は、障害者で東北にある施設に入っていますが、毎月6〜7万円も仕送りしているので、この費用も長男が出しているため、「結婚も出来ず不憫」といいます。

不十分な社会福祉なのにさらに年金など負担増する政治は許さない

 自民・公明が『百年安心』という年金法案は、国民生活を一層破綻に負い込む悪法です。

 将来の生活に安心をもてない点でも、現在の生活に負担をかぶせる点でも、廃案させるしかありません。 

 日本共産党の提案する『年金制度』は、次のとうりです。

  1. 国民なら誰でも、最低保障額の5万円を受給できます。
  2. その上に、それぞれの掛け金に応じて給付を上乗せします。

 この案は、25年かけないと貰えない問題点を解消します。