品川区廃棄物減量等推進審議会で有料化に向けて審議 品川区は、ごみ問題について、リサイクルや個別収集など一定の積極的な施策をすすめています。 ごみ問題は、古くて新しい問題です。ごみは生活の中から出てくるもので、性別、年齢などに関わらずすべての人の問題ですが、とかく無関心になりがちです。 しかし、東京湾の真ん中にある最終処分場が一杯になるというニュースなどで、ごみを出す私たち自身が、その出し方を意識しなくてはならない現実的な問題だということにようやく気付くようになりました。 品川区もそれ以来、リサイクルやごみの出し方をはじめ区民意識の啓発にも力を入れるようになっていきました。 また、品川区廃棄物減量等推進審議会を設置し、第一回目はごみ減量、第二回目は費用負担のあり方などを諮問してきました。 ごみをたくさん出す人には お金で負担を 8月31日に開かれた審議会を傍聴しましたが、座長は費用負担についての意見を求めました。率直に言って、活発に意見が出されたという状況ではありませんでしたが、わが党委員から、処理費用がかかるから消費者に負担をしてもらうと、簡単に考えるのではなく、製品を造る段階で生産者側がごみにならないように造らないとごみを際限なく造るようなものですから、まずそれをきちんとすることを企業側に求める必要があるとの発言がありました。 しかし、座長はしきりに、たくさんごみを出す人には有料にしてもいいのではないかとの発言をしていました。南は、この考え方には疑問を感じます。お金を出しているのだから自分で努力しなくてもいいという意識になりがちです。いままで、リサイクルやごみの減量に努力をしてきたことが水泡に帰してしまいます。 費用負担でごみは本当に 減るのか 全国の自治体でどのくらい有料化をしているのでしょうか。朝日新聞によると、指定袋を有償にしているのは8割、有料化がごみ減量に効果があるのかについては、導入前の1人あたりのごみ量は1110グラムに対して、5年後は972グラムと減ってはいるもののわずかです。 不況下、何でも負担させるという考え方には反対と言わなくてはなりません。 また、今年の10月から区はペットボトルと紙箱の資源回収をはじめます。ペットボトルは、モデルで荏原と八潮地域で実施していましたが、全区展開になります。歓迎できることですが、自治体の費用負担が増えるという点では、何でも自治体で回収すればいいのかと思います。 やはり、生産者の責任を求めなければ全面的な解決にはなりません。今後の大きな課題です。 深い緑、間近な山、長野・上田にて 暑かった夏の最後の日曜日、福祉問題で長野まで勉強に行ってきました。 障害者がサービスを受けたいとき、業者と契約を交わすシステムになったからです。 講師は、「契約はしたものの実際の利用は少なくなっている」と話していました。 今までの福祉は、サービスの必要性を自治体が確認すると公費で受けることが出来ましたが、今は、契約で、一定のサービス料に達するとそれ以上は受けられませんが、人によっては、必要なサービスの量がちがいますから上限を設定するのは親切とはいえません。 この研修会ではサービスの拡充こそ障害者の願いなのに縮小しているのが現状なので、全国的に改善運動を取り組もうという確認がされました。 研修会が終わり、2時間ほど時間があったので、すぐ近くにあるデッサン館に行き、窪島誠一郎さんが収集した名画を見てきました。 デッサン館は、数年前に友人たちと行ったことがありましたが、落ち着いた蔦のからまる、こじんまりとした美術館です。村山かい多、関根正二、野田英夫など優れた才能がありながら若くして亡くなった画家の絵が展示されています。貧困もその原因の一つだったようです。 久しぶりに見る深い緑と山もすぐ近くに見えて、心洗れた一日でした。 8月の最後の日曜日なのにどことなくひっそりしていて、ゆったりと鑑賞したり、山道も歩き、チョット得をした気分も味わえました。 東京から新幹線で1時間チョット、お金はかかりますが別世界になることを再確認しました。 学習の秋になりました □9月5日(日) □9月18日(土) □9月21日(火) |