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南恵子 お元気ですか南恵子です。 2004年10月3日発行
第834号


ダイオキシン汚染物 朝日新聞が
「品川で処理」断念と報じる

 9月29日付の朝日新聞は、ダイオキシン汚染物の処理問題を報道していました。(株)クボタが汚染ごみの処理を引き受けたものの、(株)シンシアは「関与したくない」と受け入れを拒否しつづけたため処理計画参入をあきらめざるをえなくなったらしいのです。

 八潮のみなさんと「これ以上、八潮の環境を悪くしないで」の声をあげて運動した成果です。


 朝日新聞記者は、9月28日に(株)クボタに取材して「品川での最終処理を断念した」と広報室の見解を聞きだして29日に「品川で処理断念」の報道になったようです。

 また、(株)クボタは、29日に施設組合と代替案について協議する予定だとも報道されています。その結果、「品川での処理を断念」になれば本当にうれしいのですが、今の段階では喜べません。

別の候補地を探す--は、新たな混乱になる

 新聞報道によると(株)クボタは、断念したものの、「今のところ受け入れの見通しがつく候補地はない」といっています。

  また、施設組合は「住民への説明で道が開けないか品川区とも相談したい」と話しているというのですから、けっして安心はできません。

 別の候補地を探すという(株)クボタの考え方では、また、新たな混乱をその地域に引き起こすことになります。どこでも、ダイオキシンの持つ毒性を受け入れるはずがありません。そこで混乱すればそれだけ、保管費用などの経費がかかります。それは、税金ですから無駄づかいになってしまうのではないでしょうか。

ドイツに学び地下深くに保管を

 南は、この問題を調査する中でドイツがダイオキシン汚染物の処理をどうしているのかを知りました。

 ドイツは、燃やしてはいけないごみは密閉できるドラム缶に入れて、地下200メートルまで深く掘った岩塩坑の中に保管しています。ダイオキシンが発生するようなごみは、技術が確立するまで絶対に燃やさないという立場を貫いています。

 今こそドイツに学び、危険なものは燃やさない――に徹するべきです。

八潮住民のみんなが注目していると実感

 ある朝、歩いていると知らない方から声をかけられ、「ダイオキシンの問題で署名などしなくていいのでしょうか」といわれました。関心の高さを再確認しました。