17年度予算 木造住宅・耐震診断補強工事

 品川区の来年度予算が明らかになりました。党区議団が2月2日に説明を受けてわかりましたが、開発優先は相変わらずの内容です。しかし、要求して実現したものも多くあります。今回ご紹介する耐震診断補強工事もそのひとつです。 

 阪神淡路大震災をはじめ、昨年は台風・集中豪雨・新潟中越地震などたくさんの自然災害が起こりました。それらの経験を通して地震対策は強く求められており、わが党は何度か区に対策を求めてきました。

 例えば、平成15年度決算委員会で、南は『マンション・建物の倒壊を防ぐための耐震診断』を実施するよう求める質問をしました。 阪神淡路大震災では、救助に当たった消防隊が早期救助活動の大切さと建物倒壊による死亡は倒壊を防げばかなり回避できたのではないかと訴えていました。その教訓を生かすことが今こそ求められています。

復旧活動にも 倒壊しない建物にすることが大事

 品川区が実施したマンション基礎調査によると、築30年のマンションは5・4%、築20年は36・3%もあります。だいたい70年は持つといわれていますが、管理状態がよければの話です。しかも、高齢者世帯や単身世帯が増え続けています。ひとたび災害が起きれば本当にひどい事態になるでしょう。

 その時に、被害をできるだけ少なくさせ人命を守るには、しっかりした対策が求められます。

 その対策のひとつが耐震診断と補強工事です。

耐震診断と補強工事を実施したら 利子負担を軽減

 区はこれまでも耐震診断についてかかる費用の半額を補助していました。しかし、診断だけしても補強工事をしなければ意味のないことになってしまいますので、わが党はじめ議会から補強工事にも補助金をつけるよう意見が出ていました。

 ようやく、来年度予算で補強工事をしやすくするために本人負担分の利息を低くし、区の負担分を厚く設定するようです。
これから始まる予算委員会で決まってから執行になります。


やったね!来年度予算案に保育料値上げ盛り込まず

 3年間で27%、毎年9%づつ値上げする――としていた保育園保育料は来年度予算には盛り込まれていないことが、予算説明でわかりました。

保育料値上げナシ

 深刻な不況下、区は、昨年11月に23区のトップをきって保育料値上げをしました。当初の説明では、3年間で27%値上げをするというものでした。

 しかし、2年目の今年の予算には保育料の値上げ分が計上されていません。2月2日に開かれた来年度予算の説明(各会派ごとに説明される)を受けてわかったものです。

 区議団は、あらためて値上げはしないのかと質問すると、予算案を組み立てた担当部長と課長は、「今年度予算には入れなかった」「しかし、あげないということではない」と説明しました。

区民世論と共産党区議団の主張が通る

 区は、値上げしないとは言いませんが、実際は盛りこめなかったのです。それは、保育園父母の反発と我党区議団の論戦や区民世論喚起の運動などがあったからです。

 保育園門前で早朝から保育料値上げを伝えるニュースを配布したり、父母たちの声を聞くために懇談会を開いたり、保育料特集の区議会ニュースを全区民に配布したりとさまざまな運動を展開してきました。

 「保育園門前でまいたビラを読んでビックリしました。」「もう決まったのですか。」「値上げされたら、二人目の出産を考えていたけど、産めない」など不安と怒りの声がたくさん届きました。

 子育て支援を求めるトップが「経済的支援」なのに、保育料値上げはまったく逆のもの。道理がありません。
だから怒りの声が広がり、区は、来年度予算に盛り込めなかったのです。

 子どものゆたかな成長と、安心できる暮らしを守るために今後もがんばりましょう。


新春のつどいにご参加のみなさん

 寒いなかにもかかわらず、駆けつけていただいてありがとうございました。また、手づくりのおい しい料理もありがとうございました。

 暮らしを守る政治の実現めざして、今後もがんばります。

 どのようなご相談にもしっかりと応じますので、お気軽にお寄せください。

区議会議員 南恵子