品川区教育委員会で教科書採択の検討はじまる 60年前の悲惨な戦争は「正しい戦争だった」という認識の下で編集された「歴史教科書をつくる会」の教科書で子どもを教育されては困る。 7月5日に開かれた区教育委員会を傍聴して、あらためてこの声をしっかりと伝えなくてはと思いました。 今年は、公立中学校の教科書を採択する年です。 この問題でとりわけ重要なのは60年前の戦争をどうみるかですが、歴史教科書をつくる会の教科書は、「日本を防衛する正しい戦争だった」という立場で書かれています。 今、小泉首相の靖国神社参拝について中国や韓国だけでなく、アメリカやヨーロッパの国々まで問題視しています。ドイツと違って日本は戦争に対する深刻な反省をしていないために、外国から信頼できない国として見られています。 その時を同じくして、子どもたちに日本の国の歴史を正しく教えずに「正しい戦争だった」という教科書を採択して教育をするのでは、ますます日本への信頼が薄れ、未来を暗くします。歴史の事実を正しく伝え、深刻な謝罪なしには信頼を勝ち得られません。 「つくる会」の教科書を採択するべきではありません。 下記の日程表をご覧ください。 今回問題になっている歴史や公民などの教科書の検討は、7月19日です。また、検討して採択するのは8月2日ですから、区民や学校の保護者に伝え、おおいに傍聴しましょう。
区議会でもとりあげる 6月に開かれた第2回定例区議会で、鈴木議員が一般質問に取り上げ教育長に見解を聞きました。 その内容は、
(1)教育長は「侵略戦争だった」と考えているか、それとも「正しい戦争だった」と考えているのか。 (2)「つくる会」の教科書は子どもたちに教えるにはふさわしくないが、どう考えるか。 (3)「植民地支配と侵略によってアジア諸国に多大の損害と苦痛を与えた」と述べた政府見解の立場と、「つくる会」の教科書は矛盾する。どう考えるか。 これらの答弁は次のとおりです。 (1)については「惨禍を及ぼした事実を教える」と言い、(2)については、「各分野の専門家で厳正に審査した教科書であると認識している」と逃げた答弁でした。 (3)については、まともに答弁しませんでした。 |