大崎小中一貫校 区が教育の「目玉」として計画した、大崎小中一貫校は東五反田の開発地域の中に造られています。周辺はどのビルも100mを超えるため、学校にはほとんど陽が当たらなくなり、風が吹けばビル風で歩けないほどになってしまいます。教育環境の点で問題です。 百メートルものビル群 現在開かれている議会で、中塚議員は『子どもから太陽を奪うな』と大崎小中一貫校問題をとりあげました。 大崎小中一貫校は五反田駅から品川駅に向かう道の右側いったいの開発地域の中にあります。学校の南東には4年前に建設された30階建てのオーバルコート(110m)があり、 西側は東五反田二丁目第二地区、153mの超高層マンション(700戸)計画があります。さらに、80mの高層オフィス4棟の計画もあります。 現在でも、オーバルコートによる日陰は朝9時から12時までの3時間ですが、それに加えて東五反田二丁目第二地区の153mの超高層マンションにより午後1時から日陰になります。これでは丸一日日陰になり続けます。 どこの学校も日が当たって当たり前なのに教育委員会はこの問題には非常に消極的です。 風の害も深刻に 日陰だけでなく風の害も深刻になると予想されます。 大井町駅前にある大型店(イトーヨーカドー)前を風の吹く日に通ると、吹き飛ばされそうになります。これが計画されたときに、議会で質問すると、「植樹するので心配ない」といいました。「問題あり」だと指摘しましたが、今日、そのとうりの状況になっています。 一貫校は100メートル級の高層ビル群の中ですから、大井町駅前どころではありません。小さな1年生 が通学することを考えたときに不安を覚えます。また、台風時期の運動会で、テントは大丈夫だろうかなど 心配は尽きません。 教育委員会はまともに答えず このように大事な問題に、教育委員会は危機感をしめさないのはなぜでしょうか。 議会質問で、何時から何時まで校舎に日が当たらないのかをいくら聞いても答えません。オーバルコートによる日陰は1〜3時間、東五反田二丁目第二地区による日陰は1〜2時間、大崎駅東地区第3地区の影響は1〜3時間だとだけ答弁しました。 渋谷区ではPTAあげた運動をしています。千代田区では学校などの教育施設に影響を及ぼす建設計画は住民や保護者に資料を提出することを明記した条例をつくりました。 風害被害についても、「必要に応じて植栽をする」というだけで無責任さを感じます。これらの例と比較してもあまりにも品川区の姿勢は問題ありです。 肝いりで作った計画が、一日中日が当たらないのでは話になりません。 議会意思を無視する区に待った! 9月28日の街づくり特別委員会で、区の計画(原案)に与党側からも『待った』がかかりました。区の「原案」とは、西五反田にある区立日野中学校が一貫校で東五反田に移転したあとの跡地利用に日野第一小学校を移転するという計画です。 そもそも、この問題は街づくり特別委員会の今年のテーマです。審議をしている途中なのに、区は原案といいながらスケジュールまで出してきました。 これでは何のために委員会で審議をしているのか、区は議会活動をどう受け止めているのかなどの疑問が出てきます。28日の街づくり特別委員会では、この点で各会派から意見が出されました。当然です。区は、慌てて原案であると強調し、議会からの意見も尊重するという姿勢になりました。これも当然です。 区は、区民農園の他に区内の大学や企業からの借地の申し込みがあることを紹介しました。今後の審議を活発に進めなくてはいけませんが、区民のみなさんからのご意見もたくさん受け止めたいと思います。 |