区民を議会から遠ざける 行革委員会で決め切れなかった議員定数削減。6月定例会の最終本会議で、自民・公明・区民連合が議員定数を2削減を提案し、起立採決で決めました。日本共産党は民意の反映を閉ざすので反対、生活者ネット(2人)と区民連合の(6人中3人)、無所属の会(2人)の合計14人が反対しました。 議会のチェック機能は増え続けている 品川区の仕事は、直接実施しているものと区内に設置されている特養ホームのように区に代わって(委託)社会福祉法人として事業を行っているなどいろいろな形態があります。 今日では福祉法人だけでなく、指定管理者制度や市場化テストなどさらに事業者の形態が多様になっており、議会のチェックは相当意識しないと届きにくいのが実態です。議員の数が少なくなればチェック機能も弱くなり、区民にとっても不利益になります。 その具体的な事例は、耐震強度偽装問題やJR西日本の大事故です。民間企業になり安全より利益優先になったために起きてしまった事故でした。民間企業になればほとんど議会チェックは届きませんから、安全管理体制など外部からの意見が出される場面がありません。 議員削減に賛成した会派はそれらの問題をどのように認識しているのでしょうか。はっきりした説明がありませんでした。 数で押し切る自・公・区民連合に道理なし 議員定数削減についての議論は行革委員会で進めてきましたが、数までは出せずに委員会の役割を終えました。その後、削減賛成の会派で削減数を「4人」にするか「2人」かなど話合って決め、本会議提案になりました。築館議員が説明をしましたが、なぜ2人にしたのか理由が明確にされませんでした。南は、議長が「何かご質疑はありませんか」というのを受けて改めて質問しましたが、「話し合って決めた」というのみで理解できる説明はありませんでした。わかったのは「削減ありき」と「議会も血を流せ」でした。 海外調査や政務調査費のムダ使いこそ見直すべき 彼らの主張は「職員削減をしてきたので、議会も血を流せ」というものですが、これは道理がありません。 「行革」をいうのであれば、自らの税金のムダ使いをこそ見直すべきです。自民・区民連合の2会派だけで行く海外調査、しかも、議会で何も質問しないのですから「単なる海外旅行と同じではないか」という区民の声が出るのも当然です。 また、政務調査費の使い方もデタラメで、裁判所から返還を求められています。こういうことにはダンマリを決め、区民の声を反映できなくするのでは誰のための議員なのかわかりません。 議員定数削減をすすめた自民・公明・区民連合のには道理がありません。 中央環状品川線問題を考える会結成される 五反田・南品川・東品川・八潮など中央環状品川線が計画される沿線の住民の方たちが中心になって「中央環状品川線問題を考える会」の総会が品川区保健センターで開かれ、55名の参加者の大きな賛同を得て結成されました。 総会では、環境アセスメント問題都民連絡会・代表幹事の藤田敏夫さんから、中央環状品川線は『4000億円のムダ使い 大気汚染がますます悪化する』と題した講演があり、二部では「中央環状品川線問題を考える会」の活動経過報告、と今後の活動予定、会則、世話人などの報告と確認がされました。 この間の活動は、4月に住民の会を立ち上げ、5月に東京都に行って計画概要の説明を聞いてきたこと、6月には東京都が実施した説明会(品川区内3ヶ所で実施)に参加したこと、7月にはもっと住民に計画を知らせようとパレード行ったことなど、活発に活動してきたことを報告。 今後も、より多くの区民に知らせることを第一にすること、事業計画の問題点をいっそう浮き彫りにしていくこと、住民意思を行政と議会に訴えること、「中央環状品川線問題を考える会」を大きくし、多くの区民と共同して進めていくことなどの行動提起がありました。南も参加しました。
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