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2004年10月3日発行 第83号 ryo@nakatsukaryo.net |
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小中一貫教育を見直し 今こそ30人学級の導入を! 9月24日(金)本会議が行なわれ、私にとって2回目の質問を行ないました。今回のテーマは「小中一貫教育」「青年雇用対策」についてです。全文については区議団ホームページをご覧下さい。
3年後には区内全ての公立小中学校実施 品川区は、2006年日野中学校と第二日野小学校を一緒にした小中一貫校を開設。翌年には伊藤中学校と原小学校で2校目の一貫校を開設します。さらに一貫校と同じ教育内容(小中一貫教育)を区内すべての公立小・中学校で実施します。 毎日31字の漢字宿題 「小学校2年生から毎日、毎日、1日31文字の、漢字プリント学習の宿題が出される。わが子は、1日の授業だけでもぐったりなのに、家に帰っても宿題の山。なぜ、ここまでやらせなければいけないのか」今、品川の子ども達は悲鳴を上げています。 ある小学校の先生は「金曜日の4時間目ともなると子どもは一週間の勉強疲れがピークに。算数の授業の時は子どもたちは眠たそうな目で黒板をボーと眺めジッと耐えるように座っている。とても授業に集中できる状態ではない」と話していました。 さらにつめこむ一貫教育 上級学年を前倒し 区は「9年間で習う常用漢字一九四五字(読み)を中一で習得」と説明し漢字は小3で小4で習う八五字を、小4では小5で習う一八五字、小5では小6で習う一八一字を前倒します。 算数は方程式や負の概念など中学校の内容を小学校へと前倒します。こうした教育が子どもが楽しいと感じる学校となるのでしょうか。 およそ半分が 「授業がわからない」 98年文部省が発表した「国民の健康・スポーツに関する調査:自分が不安に感じている原因」によると「授業がわからない」と挙げている小学6年生は47%、中学3年生52%。小中学生のおよそ半分が、「授業がわからない」と答えています。品川区は、学力を高めようと、これでもかと、つめこみ、競争教育を進めた結果、子ども達は勉強でくたくたに。さらに半数もの子どもが「授業がわからない」と訴えていることを直視すべきではないでしょうか。 いじめ、不登校等を招きかねない 今年1月には国連子ども権利委員会は日本のこうした競争教育に対し、異例の2度目の是正勧告。国際的にも強く批判されています。 つめこみ・競争教育を柱とする品川区一貫教育が、いじめ、不登校、学級崩壊の引き金を作りだしかねません。 来年度から45道府県が少人数学級を実施 学校が抱える問題、いじめや不登校、学力の低下などを克服する教育改革として、進められた少人数学級導入は来年度は全国45道府県で実施されます。 いまだに40人学級を続けている自治体は香川県と東京都だけです。一刻も早い導入が待ち望まれています。 わが党の試算によると、小中一貫校及び小中一貫教育にかかる費用は、総額で約190億円。品川区が独自に30人学級を10年間行う費用は約159億円。今こそ、品川区は小中一貫教育を見直し、30人学級の導入こそ実施すべきだと思います。なかつか亮 品川区小中一貫教育 漢字配当案(一部)
参考資料:「競争教育・つめこみ教育の小中一貫教育は見直しを」 2004年第3回定例会より 30人学級の導入を若月教育長に申し入れ 9月27日秋田かくお都議、ふじた美佳、なかつか亮区議、鈴木ひろ子区議、沢田英次区議は若月教育長に30人学級の導入を申し入れました。若月教育長は「30人学級については、23区教育委員長会として、毎年要求している。問題は財源。基本的に国が責任を持つべきだと思う」と申し入れを検討すると答えました。 |