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公明党・鶴尚議員の「公開質問状」に対する回答

2002年05月14日

公明党・鶴尚議員より党議員団が出した「沢田英次議員のアルゼンチン債購入問題などの質問にたいし誹謗、中傷したことに関する公開質問状」に対する回答が5月10日付(届いたのは5月14日)でありました。

回答の内容は6項目の質問に対し、全く答えず、もっぱら経過を述べるにとどまっています。内容的には事実上「答弁不能」のものとなっています。

「公開質問状」など関連資料とともに、ぜひご覧ください。

回答に対する、議員団のコメントは近々、発表する予定です。


日本共産党品川区議団 殿

平成14年5月10日
品川区議会議員 鶴 尚

「沢田英次議員のアルゼンチン債購入問題などの質問にたいし誹謗、中傷したことに関する公開質問状」について

2002年4月30日付けで、品川区役所前郵便局から郵送いただきました「日本共産党品川区議団」名で、「5月10日までに」との期限付きで、文書による回答を求められた標記の「公開質問状」に対してお答えいたします。

去る3月22日の品川区議会予算特別委員会総括質問において、私が言及した要点の一つは、貴団団長である沢田英次氏が「アルゼンチン債購入問題」をめぐる代表質問の再質問の中で指摘された、「(財団法人品川文化振興事業団の)理事会にまるで本当のことを言わない。うそを言っている。こんなやり方が今回の事態を招いた。庶務規程もそうですけれども、寄付行為、会社の定款に当たる問題でも、でたらめばかりやっているというのが私の印象です」という発言や、3月11日の予算特別委員会冒頭に設定された文化振興事業団のアルゼンチン債購入をめぐる集中審議の際、沢田氏が断定された「それから監査。みんなフリーパス。これはおかしいと思います。全体が狂っている。間違いなく狂っています」という発言を踏まえ、私はその「批判が当たるのか、否かを含め、文化振興事業団のアルゼンチン国債をはじめ、外債購入の事実経過、財産運営上の問題点、今後の是正課題など、調査結果に基づいて、区民の皆さんにわかりやすい説明」をまず求めたものでありました。

理事者より説明をいただいたあと、私は同事業団役員の責任問題に言及し、「毅然としたけじめが必要だ」と指摘し、「監督責任を求められている理事長も、その職を辞職し適任と思われる民間人を選任するなど、新しい体制のもとで、事業団への信頼回復に努めるべきである」と進言し、高橋区長の潔い決断を期待し、ご所見を伺ったものであります。

更に、同総括質問において、私が言及した沢田氏の発言をめぐる二つ目の要点は、3月12日の予算特別委員会の民生費審査の際、沢田氏が「生活保護費との関連で、ホームレスの問題について」質問された中で、「相談があった二つの事例を紹介したい」として、紹介された事例について、事実か否か、の確認を理事者に求めたものであります。

一つの事例について、沢田氏は、「先日、74歳の、昔、水道屋をやっていた人が視力が衰えて仕事に就けないというので、生活福祉課の方に行ったんですよね。そうしたら、『あなたはまだ働けるはずだ』と言われて、『いや、とても働けないんです。眼鏡をかけて0.1ですから視力障害のところに入っているわけです。今、生活保護をかけてもらえなければ、私はホームレスになるしかありません』と言ったら、『どうぞ、ホームレスになればいいじゃないですか』と言われたんです。(ここで「そんなことを言うはずがない」と呼ぶ者あり)―いや、本当だから、私は心配なんですね。売り言葉に買い言葉があるかどうか、私はその現場にいませんけど、ホームレスになるならなりなさいと言われたそうです」と発言しました。

二つ目の事例について、沢田氏は、「時間があと1分しかないので、これは質問できなくなりましたけれども、支援センターに入った方から、こんな話を聞きました。『なぜ、施設に入らないのか』と言ったら、『人間扱いされないから嫌なんだ』と。食べ物は本当に、犬、猫に等しいようなものだと。そこで売っているズボンは、街で買えば、2,000円ぐらいのものが6,000円もするという話を、いろいろ聞かされました」と事例を述べました。

重ねて申しあげますが、この「二つの事例」についても、沢田氏の指摘を踏まえ、私は事実か否かの、確認を求めたことは事実です。

その確認に先立ち、私は「沢田委員の優しい心の断面をかいま見ることができましたが、聞いた話として事例に挙げられた内容が事実とすれば、人権尊重、人権擁護の立場から、絶対に許せるものではなく、事実に反するならば、間接話法とは言え、関係者の名誉を著しく傷つける事例として、見過ごすごとができない」と発言し、事実関係を「明らかにしていただきたい」と言論の府・議会の場で、事実か否かの確認を品川区の関係理事者に求めたことは、貴団議員諸氏もお聞きの通りのことであります。

予算特別委員会で、総括質問を行なう機会を与えられた委員(議員)が、重大な関心を持った案件について、理事者に質すことは、議会人の一人として“当然のことであり、理事者の答弁を踏まえ、自らの信念や主義主張に基づき、“自戒の念”を込めて「言論の自由は尊重され言論の暴力は許さない社会をつくることの大切さを、今、私は噛み締めています」などと、“所感”を述べることも、議会制民主主義の観点からも何ら制限を受けるものではありません。

私が重大な関心を持った一つである、上記に記載した議会における沢田氏の発言に関して、総括質問において、そのことが、事実か否かの確認を求めたことは、貴団が常用する言葉をお借りすれば、何ら「不当性」などはなく、「なぜ、“公開質問状”なのか」理解に苦しむところであります。

以上の点から、貴団が今回の「公開質問状」で、「沢田英次議員の(略)質問にたいして誹誘、中傷した」という「誹誘、中傷」には一切当たらないことは当然のことであり、その「文言」を、貴団に対しそのまま、お返ししなければならないことを極めて残念に思つています。

以上です。

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